はじめに
このページを作るに至って
『占星術殺人事件』
この本を本屋で見つけた。名前は聞いたことがあった、トリックも漠然とではあったが知っていた。
読もうと探してはいたが、『見つければ買って読もう』程度のもので、いつも探していたわけではなかった。
そもそも読もうと思った理由というのも、『有名だから読んでおこう』程度のものだった。
推理小説は好きなものの、正直、現役で活躍されている推理作家の作品はほとんど読んだことがなかった。
『占星術殺人事件』
なぜ、手を伸ばせばそこにあったはずのこの作品をこんなにも素通りしていたのか後悔した。
御手洗潔の名を聞いたことがあり、トリックも漠然とではあったが知っていたが、である。
『島田荘司の作品を何冊かは読んでみてもいかな』と思った。
あたらめて本屋に出かけたときに『島田荘司』の棚にるあった本を手に取った。
『改訂完全版異邦の騎士』
この本が、すべてを決めてしまった。久しぶりに読むのをやめられない作品にであった。
読み終わったとき漠然とHP製作の構想を練っていた。自分自身の資料としてもであったけれれど、
これを書いた時点で読んだ島田荘司氏の作品はまだまだ少ない、しかしそれは私自身の必然として増えていくことだろう。
2003.10.19 花咲か爺さんの犬
島田荘司の講演会を終えて
幸運にも島田先生の講演会に参加させていただく機会に恵まれた。
しかも、東京都の文京区での講演会、広島県の福山市での講演会と両方にも、だ。
島田作品に触れて半年あまり、とてつもなく幸運にめぐまれている。
講演の内容は、あえてここでは書きませんが、島田作品を読むうち、東京での講演会を聞いてるうち
いや、少し前から、悩んでいることがあった。
それはこのHPのことである。内容ではなくタイトルだ。『異邦の騎士』・・・
このタイトルはいまさらながら途方もないタイトルをつけてしまったことに気づいた。
公認とかがほしいとか、訂正しなさいとか言われたわけではないけれど、
本のタイトル、しかもあまりに有名な作品のタイトルをつけてしまったことに悩むことになった。
そんな中、ほんの少しだけ話す機会に恵まれた。
『異邦の騎士という作品紹介のHPを作らさせていただいてますが、タイトルとしていいのでしょうか?まずいのでしょうか?』
正直、タイトルの変更を画策してはいた、『異邦の貴氏』とかまったく別のものであるとか・・・・
『かまわないよ。』
私の予想に反して、優しい言葉をかけていただいた。
とりあえずはこのタイトルのままで運営させていただこうと思う。
多くの人がこのHPに偶然たどり着いて、島田作品に触れてくれるならどんなにすばらしいことだろう。
2004.4.23 花咲か爺さんの犬
追伸
福山の講演会で以前から思っていた質問をさせていただいた。
『優れた(いままでにない)トリックで単調な作品(一度読んだら、二度目は読まないだろう作品)よりも、
他愛ないトリックでその見せ方に優れた作品のほうが良いのではないでしょうか?
トリックとは演出だと思うのですが、先生はどう思われますか?』というものだ。
『その意見には同感です。ただ単調な作品でも、優れた、これまでにないトリックの作品のほうが後世に残るだろう。』
といっておられた。これでも心の中のもやもやが一つ氷解した。
無論、優れたトリックで、演出に優れた作品に越したことはないだろうけれども
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