ロシア幽霊軍艦事件		主要人物関係図
日付	１９９３年（平成５年）８月８日
場所	箱根・芦ノ湖のほとり富士屋ホテル
御手洗潔登場	物語初頭
きっかけ	松崎レオナ
相棒	石岡和己
事件内容
非常に不可解な絵だった。白い霧の中に、明るい灰色をしているらしい軍艦が、ぼうと見えて停泊している。船自体が巨大な亡霊のようだ。ハッチが開いていて、そこから現れた軍人たちが、一列になって手前の桟橋、その先の道へと続いている・・・ ある人物の奇妙なお願いと不思議な幽霊軍艦の絵 この事件は誰が死んだというわけでもない。誰かが誘拐されたとか、死の危険眼前に迫っていて、御手洗に助けを求めてきたというものでもない。歴史的な出来事は、この年の暑い季節、馬車道のささやかな一室で始まった。
掲載作品	ロシア幽霊軍艦事件