金田一耕助の事件年譜
金田一耕助の事件年譜
この年譜は花咲か爺さんの犬が独自に作り上げたものです
追加・訂正・ご意見等がありましたらメールでご連絡ください。調査いたします

年代発生月日事件名事件場所掲載作品備考
昭和6,7年頃奇妙な殺人事件サンフランシスコ本陣殺人事件本陣殺人事件 第8章参照
昭和11年8月下旬稲妻座鶴之助失踪事件東京都駒形「稲妻座」幽霊座幽霊座前談
昭和12年−−−−大阪の方でむつかしい事件関西本陣殺人事件本陣殺人事件第8章参照
11月25日本陣殺人事件岡山県岡−村字山ノ谷本陣殺人事件11/25は三本指の男が現れた日
昭和12,13年頃警部の持てあましている事件−−−−悪魔が来たりて笛を吹く第7章参照
昭和21年9月初旬百日紅の下にて市ヶ谷八幡殺人鬼
9月下旬獄門島岡山県獄門島獄門島
10月頃車井戸はなぜ軋る岡山県K群K村本陣殺人事件事件自体に関与せず
11月中旬黒蘭姫東京都エビス屋本店殺人鬼場所は"2度来た女"の章を参照
蝙蝠と蛞蝓金田一の住むアパート死神の矢
昭和22年3月頃暗闇の中の猫東銀座華やかな野獣等々力警部と知り合った事件*1
3月20日黒猫亭事件東京都G町銀座本陣殺人事件
4月12日殺人鬼吉祥寺Y小路殺人鬼
9月28日悪魔が来たりて笛を吹く麻布六本木悪魔が来たりて笛を吹く同1月に銀座で天銀堂事件
−−−−東京の方でむつかしい事件−−−−『不死蝶』人面瘡よりおそらく悪魔が来たりて笛を吹く*2
昭和23年5月5日夜歩く岡山県鬼首村夜歩く
5月25日八つ墓村岡山県八つ墓村八つ墓村5/25は辰弥が八つ墓村に行く前日
−−−−厄介千万な事件−−−−『不死蝶』人面瘡より
9月中旬死仮面岡山駅近郊死仮面
九月人面瘡 岡山県薬師の湯 不死蝶九月=一章に仲秋の名月とあるので
昭和24年9月初旬女怪伊豆N温泉悪魔の降誕祭『虹子の店』は銀座にある
10月18日犬神家の一族信州那須湖畔犬神家の一族なぜ昭和24年か?*5
11月 岡山県ただの湯治場 幽霊座昭和24年=3年前が昭和21年なので
昭和24〜26年頃大迷宮*3軽井沢大迷宮事件発生8月23日
金色の魔術師*3東京金色の魔術師大迷宮の事件のきえもやらぬ内
仮面城*3東京山の手仮面城年代の分かる記載なし
黄金の指紋*3岡山県南方下津田黄金の指紋年代の分かる記載なし
夜光怪人*3*6青山・権田原夜光怪人年代の分かる記載なし
蝋面博士*3有楽町蝋面博士年代の分かる記載なし
昭和25年10月18日迷路荘の惨劇富士裾野『名琅荘』迷路荘の惨劇
昭和26年−−−−二つ三つ厄介な事件−−−−女王蜂"覆面の依頼人"の章参照
5月25日女王蜂伊豆沖・月琴島女王蜂
7月下旬燈台島の怪*3伊豆半島の南方S漁港鑞面博士
昭和27年7月下旬幽霊座東京都駒形「稲妻座」幽霊座
10月3日湖泥岡山県の一僻村貸しボート十三号10/3は由紀子が失踪した日。
11月5日睡れる花嫁東京・S町 華やかな野獣
昭和28年4月23日花園の悪魔東京近郊S温泉街花園の悪魔
5月15日魔女の暦浅草六区『紅薔薇座』魔女の暦
−−−−難しい事件−−−−不死蝶『魔女の暦』のことか?
不死蝶信州射水の町 不死蝶
8月27日生ける死仮面東京都杉並区 花園の悪魔
9月7日病院坂の首縊りの家東京都芝高輪病院坂の首縊りの家
昭和29年1月終わり幽霊男駿河台ホテル聚楽幽霊男
5月10日堕ちたる天女池袋と新宿のI交差点貸しボート十三号
5月26日壺中美人世田谷区成城町壺中美人発端は4月25日
−−−−東京で2つほど厄介な事件−−−−『壺中美人』庭園の鬼ヨリ『壺中美人』と『墜ちたる天女』か?
5月末廃園の鬼信州那須市T高原壺中美人しばしの解放を希望してこの地に来た
−−−別の一件−−−−迷路の花嫁『庭園の鬼』の事か?
5月26日迷路の花嫁東京都中野区野方 迷路の花嫁事件に深く関わってはいない
−−−−相当やっかいな事件−−−−スペードの女王関西の方で(1章)
7月25日スペードの女王世田谷区緑が丘スペードの女王
夏ごろ蜃気楼島の情熱瀬戸内海に面した町びっくり箱殺人事件
10月24日岡山の山里「熊の湯」花園の悪魔10/24は10/23(一章)の翌日なので
昭和30年8月10日悪魔の手毬唄岡山県鬼首村悪魔の手毬唄8/10は金田一がおりんを見かけた日
10月3日三つ首塔日比谷の国際ホテル三つ首塔事件解決は翌年2月となる
10月15日吸血蛾丸の内T会館吸血蛾年代の分かる記載なし
12月20日扉の影の女東京都築地扉の影の女
昭和31年3月5日蝋美人銀座・三省堂百貨店花園の悪魔最初の死体発見は去年の夏
毒の矢世田谷・緑ヶ丘毒の矢なぜ昭和31年春か?*7
4月5日黒い翼世田谷・緑ヶ丘毒の矢発端の事件は去年の4月5日
4月死神の矢片瀬の古舘博士邸死神の矢古舘博士とあるむつかしい事件*8
7月下旬夢の中の女代々木上原の焼け跡金田一耕助の冒険2年代の分かる記載はない
鏡が浦の殺人東京近郊鏡が浦扉の影の女年代の分かる記載はない
傘の中の女東京近郊鏡が浦金田一耕助の冒険1鏡が浦の殺人より一ヶ月後
−−−−華やかな野獣本牧・臨海莊華やかな野獣年代の分かる記載なし*9
10月23日霧の中の女東京銀座四丁目金田一耕助の冒険1年代の分かる記載なし
11月24日トランプ台上の首隅田川沿・聚楽莊幽霊座
年末女の決闘東京・緑が丘支那扇の女事件解決は翌年手紙によって
昭和32年2月下旬泥の中の女三鷹の牟礼金田一耕助の冒険2年代の分かる記載なし
3月20年洞の中の女東京・経堂赤堤金田一耕助の冒険1年代の分かる記載なし
4月5日鞄の中の女東京・神楽坂金田一耕助の冒険2金田一は最近緑が丘に越してきた
5月16日鏡の中の女東京・三鷹駅金田一耕助の冒険1発端は5/2日増本女史*10と喫茶店で
雨期貸しボート十三号東京・浜離宮公園沖貸しボート十三号
8月5日赤の中の女H海岸H海岸ホテル金田一耕助の冒険2年代の分かる記載なし
8月20日支那扇の女 世田谷区成城町支那扇の女
檻の中の女 隅田川金田一耕助の冒険1 年代の分かる記載なし
12月20日悪魔の降誕際 緑が丘金田一の部屋悪魔の降誕祭 事件解決は翌年1月下旬
昭和33年3月18日柩の中の女上野の美術館金田一耕助の冒険2年代の分かる記載なし
5月25日薔薇の別荘北鎌倉の別荘七つの仮面
5月28日瞳の中の女中央線吉祥寺駅金田一耕助の冒険1年代の分かる記載なし
6月28日悪魔の寵児西銀座の高級酒場悪魔の寵児
8月16日香水心中軽井沢殺人鬼戦後13年目(1章)
9月中旬霧の山荘M高原西田別荘悪魔の降誕祭年代の分かる記載なし
10月5日迷宮の扉*3城が島『竜神館』迷宮の扉
昭和34年年明け七つの仮面−−−−七つの仮面
5月20日火の十字架新宿パラダイス劇場魔女の暦なぜ昭和34年か?*11
8月16日仮面舞踏会(序曲)軽井沢仮面舞踏会"プロローグ"の章参照
昭和35年6月5日猫館日暮里『猫館』七つの仮面9年前が昭和29年。(悪党写真師)の章
6月22日悪魔の百唇譜世田谷区成城町悪魔の百唇譜
8月5日雌蛭渋谷『聚楽莊』七つの仮面記載は三十×年
8月14日仮面舞踏会軽井沢仮面舞踏会
猟奇の始末書白浜海岸七つの仮面年代の分かる記載なし
9月27日日時計の中の女成城・田代邸七つの仮面昭和27年から7年以上たった(6章)
10月11日白と黒日の出団地白と黒
11月25日夜の黒豹渋谷道玄坂近郊夜の黒豹
昭和36年2月18日蝙蝠男緑が丘『日月莊』七つの仮面年代の分かる記載なし
昭和42年5月20日悪霊島岡山県・刑部島悪霊島事件解決は7月14日
昭和48年4月8日病院坂の首縊りの家東京都芝高輪病院坂の首縊りの家金田一耕助最後の事件
この年譜の掲載作品とは角川文庫(黒背表紙)を参照しています。
現在、角川文庫は金田一耕助ファイル(灰色背表紙)となり、中には年譜にある事件が掲載作品に含まれていない場合もあります

追記
*1『悪魔が来たりて笛を吹く』第7章には昭和12、3年頃の警部の持て余している事件をひょっこり耕助が解決した、とあるが
『暗闇の中の猫』の”第三の男”の章には昭和22年にこの事件で等々力警部と知り合いになった、とある。
等々力警部が『黒蘭姫』に登場していることから『暗闇の中の猫』は昭和12年のことで警部の持て余している事件とはまさに
この事件ではないだろうか?

*2『人面瘡』の1章に東京の方で難しい事件を解決して骨休みに来た岡山でまたしても厄介千万な殺人事件が待ち受けていたとある
『人面瘡』の厄介千万な事件は三週間で解決されている。

*3推理ジュヴナイルと言われているもの。

*4not

*5珠世の年齢から算出した。"発端"の章より珠世が生まれたのは大正13年始め、当時は26歳とある。
数え年で計算すると昭和24年となる(誕生日が年始めなので誕生日は来ているものする)

*6三津木俊助と金田一耕助の夢の競演。さらに物語後半、彼らはあの獄門島に立ち寄ったりする。

*7『黒い翼』の4章に"昭和20年のうまれとして、今年数え年で12歳"とある事から今年が昭和31年だとわかる。
それをふまえて8章に"金田一耕助はつい最近、『毒の矢』の一件で・・・"とある事から『毒の矢』は昭和31年の『黒の翼』直前だと
分かる。

*8第一章に"あるむつかしい事件で博士と接触を持った"とあるが、ここまで"古舘"が付く人物は、『犬神家の一族』の古舘弁護士と
『迷路荘の惨劇』の古舘伯爵一族、前者は明らかに弁護士で、後者も違うと思われる。
"あるむつかしい事件"とは作品として記述されていないか、もしや『毒の矢』の事件の際に・・・?

*9ただし"吉田御殿"の章から昭和29年以降と言うことは分かる。

*10増本女史とは"リップ・リーディング"の項、2章にいくつかの事件で増本女史に協力を仰いだ・・・とある。
リップ・リーディング(読唇術)にふれた事件は『鏡が浦の殺人』があるが、増本女史は登場してはいない。

*11『火の十字架』"一匹の牝と三匹の牡"の章に34歳の人物が大正14年六月生まれとある。ちなみに彼は満(年齢の数え方)が
苦手としているためこうなる。(さらに言うと昭和34年は数え年で35歳となるが、事件発生は五月で誕生日を迎えてはいない)