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分解講座 〜オーバーヘッドコンソールボックス編〜 難易度

やっぱりオーリスでも始めてみました>分解講座
最初の犠牲者?はオーバーヘッドコンソールボックス(パーソナルランプ含む)です。
バラしてみて気がつきましたが、実はこれ、ものすごいノウハウが詰まっています。
電球をLED化するだけじゃ勿体ないくらいです。
しかし、悪巧みはあれども時間無し。にゃろめー。


作業時間 30分程度

準備するもの
 ・内張剥がし(今回はKTCレギュラータイプリムーバーAP201-Cを使用。@1,200)
 ・細身のマイナスドライバー

あった方がいいもの
 ・やる気


< 目次 -Contents- > クリックするとジャンプできます。

 Step 1. オーバーヘッドコンソールボックス取り外し
 Step 2. パーソナルランプ分解
 Step 3. コンソールボックス周辺
 Step 4. 基盤・配線
 Step 5.
 Step 6.

 Step 7.
 Column.


Step 1. オーバーヘッドコンソールボックス取り外し

修理書によると、内張剥がしをフロントウインドウ側から突っ込んで引き下げるそうです。
しかし、実際にやってみるとかなり固い。
取ろうと思って指先を入れたら抜けなくなって、しかも痛いという罠もありますw
後述しますが、どちらかというとはめ殺しに近い構造です。
頻繁に取り外しをするなら、対策を考えなくては。


マップランプ裏面です。
□のクリップ4カ所と、△のツメ4カ所の勘合を外します。
左下のクリップは、割れましたorz



取り外した□の方のクリップです。
黒いプラスチックは、本来車両側に残るべきものですが、外したはずみで付いてきました。
形状的にはめ殺しに近い印象です。

採寸してみましたが、純正部品だと90467-10161か、エーモン工業トリムクリップ(9φ白)が互換性ありそうです。(注:未確認)
これなら取り外しもしやすくなりそうです。
ガタがないという保証はありませんが、後戻りできない改造ではないし、気にしなーいw>後日挑戦



△のツメです。
これと言って難しいところはなく、天井(正式にはルーフヘッドライニングAssyと言う)を
少しずらせば外すことが出来ます。



Step 2. パーソナルランプ分解

まずは、ランプ本体から。


レンズカバーはツメ6カ所で留まっています。
かなり華奢なツメなので、何度もやっていると折れること必死ですw
本体を外してしまえば、裏側からアクセスできるのでツメの負担は少なめですが、
表側からなら、後(写真右側)からが比較的簡単そうです。



表側から見たとき、ツメの部分は構造上透明に見えます。
目安にはなるかと。



ツメ、その1。



ツメ、その2。
簡単に折れそうでしょ?



電球の真下にあるレンズ部分です。
斜めカットの角度が違うことで配光を調節しているようです。



リフレクタ部分です。
電球タイプにおいて理想的なリフレクタは、円形(同心円状)だそうですが、これは反理想的w
ある意味暗くて当然なのですが、雛壇状のリフレクタ形状からわずかな明かりも逃すまいとしているのがわかります。



画面中央の金具は簡単に外すことが出来ます。
写真は裏側から撮影したもの。


Step 3. コンソールボックス周辺

いわゆる小物入れ周辺のネタ。
皆さんは何を入れてますか?私は給油カードです。
眼鏡やライターは、天井が近いため熱で変形・物によっては爆発することもあるそうです。ご注意を。


さて、小物入れを開けたときの状態です。
位置的に座席からは見えにくいかと思います。

写真上の針付きの部品は、小物入れをロックする部品(ストライカー)です。
歯医者さんのドリル(正式にはエアタービンというらしい)に似ていますね。
機構的には単純で、左右に動くだけです。

写真下の砲弾型のプラスチックは、小物入れががたつかないための押さえ役です。

まずはストライカーから。
秘密は受け側にありました。




小物入れを開けたときに、手前に見える部分です。
写真のような迷路状の溝が付いています。この溝を前述の針が通るわけです。
ただし、この通り方にミソがありました。

閉めるときは、赤線の部分を通ります。
入口は広めですが、どの位置から来ても必ず写真右下方向に行く構造です。
そして、手を離すと赤丸の位置で固定されます。
つまり、これを支えるのは前述の針ですから、重さ200gまでという制限が付くわけですね。

一方、開けようとして小物入れを押し上げると、黄線に沿って動く形になります。
手を離すと、針は引っかかることなく小物入れが開きます。

針の部分を強化すればもっと重い物もいける!とか思いましたが、
スペース的に大した物は入らないし、企画倒れと言うことで。




さて、砲弾型プラスチックの方です。
写真は裏側のものです。上が閉時、下が開時。
金具はバネになっており、走行時のがたつきを押さえるとともに、
前述のストライカーの針部分が外れてしまわないようにもしています。

ちなみに、閉めるときに手で押し上げたときは先端が8mm高まで持ち上がります。
固定時の開閉での高低差は3mm程度。
砲弾型プラスチック自体の高さは10mmです。

もし小物入れの開閉にスイッチを付けようとするなら、この部分が利用できそうです。
マイクロスイッチを使うか、このバネ金具自体をスイッチ化(もう一枚金具を挟んで、接触時は通電)した上で、
砲弾型プラスチックをLEDに交換、照明として利用できるのでは。
もちろんそのまま付けると真下しか照らさないので、拡散キャップを付けるか、レンズを斜めカットするかはアイデア次第。

あ、LEDを付けなくてもランプ連動にするのも面白いですね。
接点焼けしそうだから、リレーかトランジスタは入れた方が良いでしょう。
誰か人柱よろしくw




小物入れを開けるとき、ゆっくり開いてきますね?
決して重力に任せて開かないはずです。その仕組みがこの部分です。
右のギヤが抵抗となっているようです。

ちなみに小物入れの回転軸(支点)は、左の三日月状のギヤにつながっています。
外し方は不明です。外す必要があるかどうかも不明。



反対側はただの軸です。
しかもピンボケw


Step 4. 基盤・配線


基盤部分です。
見ると空いているコネクタが...うずうず。
調べてみると、赤四角のMICと書いてあるコネクタは、ナビで使用します。
右下の赤四角部分にマイクが入り、音声認識に使用するのだそうです。

赤丸のSECURITYは不明です。
基盤に描かれている斜めの黒枠も謎ですね。



マイク部分のアップです。
マイクがない代わりにフタが付いています。
外そうとあおったら、赤丸部分のツメが折れそうになりましたorz


何とか外したフタです。
何か仕込んでくれと言わんばかりですねw



基盤はネジ5本で留まっています。
写真は、基盤のスイッチ側です。だから左右が逆になっています。
写真右が助手席側。

左右の白い突起物がランプスイッチ。
中央のTILT/SLIDEと書かれた黒いスイッチはムーンルーフスイッチです。
#うちのオーリスはムーンルーフ付き。
右下のコネクタがハーネスとの接続用です。

セットになっているバルブ部分は、次のように取り外します。

 
写真左が取り付け状態。
基盤ごと反時計回りに回します。その状態が写真右。
抵抗もなく引き抜くことが出来ます。
というか、ちょっと緩いくらいです。


バルブはウェッジ球のT10です。





今日は時間切れ!


Step 5.

Step 6.

Step 7.

Column.

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