人間の血液に相当するといわれるエンジンオイル。
これを管理することは、クルマを長持ちさせる上で大きなポイントとなります。
というわけで取り付けたのは、日本精機Defi-linkの油圧計52φです。
製品概要はタコメータの項を参照していただきたいと思います。
「油圧より油温の方がいいんじゃないの?」<今さら言われても...
どちらか一つといわれたら、どちらの方がいいんでしょうね。
そりゃ二つ付ければ完璧でしょうけどねぇ。レースやるわけじゃないんだから(^^:)
聞くと、油温はその性質上、あまり上がらないそうです。
もちろんレースや高速道路などアツイ走りをすれば別です。
一般の人が普通の運転をする上で、状態を把握するためには油圧計で十分なようです。
難易度的にはオイルエレメントを交換できる人なら楽勝です。たぶん。
エンジンオイルを交換するときに同時に作業すると、効率がよいです。
今回のポイントは、27mm工具を入手できるかどうかに絞られると思います。
作業時間 1時間
準備するもの ・油圧計一式
日本精機株式会社 Defi-linkシリーズ52φ
・センサーアタッチメント
(Oリング60φ、センターボルトピッチ
3/4-16UNF、センサ取付部1/8PT対応品)
・27mmソケット (アタッチメントによって異なります)
・カップ型オイルフィルタレンチ
(64mm)
・エンジンオイル 交換時3.6L
・オイルエレメント (品番等については部品・品番情報参照)
・ウエス
あった方がいいもの ・やる気
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Step 1. 部品情報
Step 2. オイルエレメント取り外し
Step 3. センサ及びアタッチメント取り付け
Step 4. オイルエレメント取り付け
Column. 感想と関連資料
Step 1. 部品情報
●油圧計
毎度おなじみのDefi-linkです。
油圧センサ (17kB)
●センサアタッチメント(オイルブロック)
オイルブロックというのはオオモリメーターの商標だそうな。それはともかく。
当初、T型ジョイントを使用し、純正油圧スイッチ取り付け部から行こうかと思っていたのですが...狭い!
場所はインマニの下辺りになるのですが、見る・触るのと作業するのでは話が違います。
難工事が予想されるため、きっぱりとあきらめました。
無駄になったT型ジョイント (21kB)
他の手段としては、オイルフィルタ取付部にアダプタ挟み込む方法と、
そういう機能を内蔵したドレンプラグとやらに交換する方法(油温用?)がありました。
今回は前者にしました。
アタッチメントを選ぶ際のポイントは...
1. オイルフィルタの大きさ (正確にはOリングのサイズ)
2. オイルフィルタ取り付け部のネジピッチ
3. アタッチメントのセンサ用ネジ径
1、2は車種によります。ヴィッツの場合は...
1.はOリング径が60φ。
2.のセンターボルトピッチ 3/4-16UNF。
3は取り付けるメーター(メーカー)によって異なります。
Defi-linkの場合、アタッチメントは市販品(ネジ径1/8PT対応)を使用して下さいと書いてあります。
汎用品を使用できる点では良心的といえますね。
今回選択したのは、TRUST(Greddy)のセンサアタッチメントです。
油圧油温タイプAになります。
センサアタッチメント (34kB)
Step 2. オイルエレメント取り外し
それでは作業に取りかかります。
今回はエレメントを再利用しましたが、本来ならばNGです。
パッキンの再利用はオイル漏れをおこす危険性があるからです。
オイル交換の際に、同時に作業すると効率が良いでしょう。
結果論から言うと問題はありませんでしたが、その場合は自己責任に於いて作業して下さい。
また、良い子はまねしないで下さい。
例の如く、ジャッキアップ後のリジッドラック等の設置、サイドブレーキ確認、輪留めの設置など、
くれぐれもお忘れなく。
オイルエレメント位置 (26kB)
オイル交換を同時に行う際は、受け皿を準備後、オイルパンのドレンボルトを取り外します。
フィラーキャップを外しておくのもお忘れなく。
#まさかとは思うけど、軍手や素手はやめてね。火傷するから。ゴム手を準備されたし。
エレメントは、フィルタレンチに15cm程度のエクステンションを付け、ラチェットレンチなどで
反時計回りに回すと緩みます。
カップ型オイルフィルタレンチ (23kB)
ある程度ゆるめるとオイルがこぼれ出しますが、一時的なものです。
量的には少しですので少し待ってもいいですし、そのまま外しきってもいいかと思います。
外したときにはエレメント内部にオイルが残っていますので、迂闊にひっくり返すと
オイルがこぼれて大変なことになります。
受け皿の上でそーっと向きを変え、オイルを出し切ってしまいましょう。
外した後は、エンジン側エレメント取付部の辺りをきれいに拭いておきます。
注意点は、Oリングが付いていた辺りです。
まれにOリングが残っていることがあり、このまま新しいエレメントを付けると
新旧2つのOリングのためにオイル漏れをおこすことがあります。
#写真取り忘れちゃった...言っていること分かる?
Step 3. センサ及びアタッチメント取り付け
まずはセンサの準備から。すぐ終わるけどね。
油圧センサ下準備 (20kB)
油圧センサ取り付け (21kB)
次にアタッチメントの向きを決めます。
今回のセンサ、及び将来的なことも考えて、他に一番干渉しにくい向きを探します。
今回はこういう向きにしました。
センサアタッチメントの向き (27kB)
位置が決まったら、アタッチメントを締め付けます。
アタッチメントに付いているOリングにオイルを薄く塗ります。
ボルトを手で取り付け、手で回らなくなるまで締め付けます。
それにしても、27mmソケットを持っている人が果たしているのでしょうか...(^^:)
27mmソケットレンチ (18kB)
アタッチメントの向きがずれないように押さえながら、ボルトを締め付けていきます。
後日、エレメントをゆるめたときに一緒にゆるんでしまわないように
しっかりと締め付けます。
Step 4. オイルエレメント取り付け
オイルエレメントに付いているOリングにオイルを薄く塗ります。
斜めにねじ込まないよう気を付けながら、手で締め付けます。
オイルエレメント取り付け (24kB)
再度、各部締め付けを確認します。
補充するオイルは、エレメント含む全交換時で3.6L、
エレメントのみを交換した場合は0.2〜0.3Lです。0.3Lだとやや多いかも。
レベルゲージでオイル量を確認したらエンジンを始動し、アタッチメント付近から
オイル漏れがないか確認します。
センサ配線をコントロールユニットに接続し、メータに接続します。
配線は巻き込まれないようにタイラップ等で固定します。
メータの動作を確認したら完了です。
ようやく動いた油圧計 (17kB)
Column. 感想と関連資料
今までつけたメータ(タコ、水温)に比べると、感動はあまりないです(^^:)
やはり動きが少なめだからでしょうか。
ま、自己満足と言うことで...
アイドリング時など特に針がぷるぷるするんですが、センサが正確なのと
メータがステッピングモータ採用のため反応性がいいからだと勝手に解釈しています。
走行中は概ね4.0〜6.0、アイドリング時(500rpm)で2.0くらいを指すことがあります。
これらの数値は、暖気状態、エンジンオイル等によって異なりますので
参考にとどめておいてください。
●関連資料
アイドリング時0.6kgf/cm2以上で正常。