フロントブレーキ周りの話
ブレーキ系統は重要保安部品なので認証工場で作業するか、
自信が無いときは工場に持っていく。これをお忘れなく。
参考にするならここがお勧め。
SEI SPORTS PAD の メンテナンスコーナー
最近はヴィッツ・イスト・ファンカーゴ・bBに対応した
Wilwood製4PODブレーキキットなるものが発売されているようです。
とりあえず私が見つけた範囲では、CarCareOfficeのこのページ。
本家サイトはよく分からず(^^ゞ
簡単ボルトオンで148,000円というから、手が出せないこともない。
ただ、「適合アルミサイズの目安は、15インチ以上で、ディッシュ裏面のリム内径で335mm以上必要。
ディッシュ裏面の形状によっては5mmのスペーサーが必要な場合があります。」
というから、この辺は注意が必要です。
まあ、それはともかく。
サイドブレーキとギヤを入れておく/Pレンジを確認します。
ジャッキアップしたらリジッドラックをかけておきます。
無いときは外したタイヤをボディ下に置いておく。
作業時は外側にステアリングを切っておくと楽です。
ヴィッツのフロントブレーキには浮動式キャリパが採用されています。
スライドピンを外すには内側についているナット(14mm)を
スパナで動かないように押さえつつ、外側のボルト(14mm)をゆるめます。
そのままだと共周りしてしまい、外すことができません。
キャリパをあげたところ。
ブレーキパッド(一番上)と、鳴き防止シムです。
これは外側のパッドです。内側はシムなどが若干違います。
こっちが内側。シムにピストンの跡が付いています。
こっちが外側。シムにはやはりキャリパの跡が付いています。
それぞれのシムの組み方には注意しましょう。
内側のパッドに付いているヘアピンみたいな金具が摩耗センサー。
パッドが摩耗してくると、この金具とディスクローターが接触してキーキー音が発生します。
無視するとローターも削れだし、高い修理代を払う羽目になります。
鳴き防止シムにディスクブレーキグリスを塗布したところ。
本当はへらなどでもっと薄く、きれいに塗るほうが美しい。
真ん中のシムの両側に塗ります。
また写真両側の四角い出っ張り(キャリパとの接触部分)にも
塗ると鳴き防止効果があるようです。
グリスはパッド表面およびディスクローターに付かないよう注意が必要です。
最後はトルクレンチを使用してしっかりと締め付けます。
締め付けトルクは34Nm。
外すときと同様に14mmスパナで固定しながらの作業となります。
最後はタイヤを取り付けて終了。
ちなみにタイヤの締め付けトルクは103Nm。