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アクセサリ電源増設 難易度 ★★

旅行に先立ち、DC-ACコンバータをつけようと考えました。
コンバータ自体はすでに確保してあったのですが、取り付けが面倒くさくて1年放置(爆)
で、そのコンバータの定格が12V150Wなのです。
性能がいいのは結構なのですが、シガライタ(アクセサリ)ソケットにはやや重荷か?ということで...
バッテリーからダイレクトでアクセサリ電源を引こうという結論に達しました。

さて、配線図集を眺めていると、面白い事に気付きました。
+ターミナル直後にあるヒュージブルリンクボックスの一つに空きがあるのです。
外してみると実際空いており、しかも使いやすい感じです。

というわけで、今回はこの辺の合わせワザでお送りしたいと思います。




+ターミナル裏側にある赤い箱の表面です。
ヒュージブルリンクの内訳が刻印されています。

ちなみに左から、
・MAIN 60A
・CL-ACT1 60A (空き)
・ALT 120A (除く寒冷地仕様は100A)
・ABS 60A
となっています。

フタの外し方は、下部の両側に付いている2つのツメを外すだけなんですが、
これが意外にクセモノで、指ではちょっと固くてマイナスドライバなどが必要です。
しかも片方浮かすともう片方が戻ってしまったりして、ちょっと苦戦。
外せないわけではないんだけどね。




で、フタを無事外したところです。赤枠が空きの部分。
ネジ留めなので、融通が利きそうでしょ?




ヒュージブルリンク 60Aです。黄色が目印。
品番 82618-52010  180円

ちなみに白が120Aね。
市販の板ヒューズを見ると、これより長いので流用は難しそうです。
というか、こういうものは流用しないで純正部品を買ってきた方が無難。




で、仕方なく手持ちのヒュージブルリンクで代用。
中央の赤い配線がヒュージブルリンクです。通常の配線ではありませんのでご注意を。
上の写真にある板ヒューズタイプのものと同じ機能を持っています。

お願いしたいのは、くれぐれもここを直結にしないで欲しいという事。
万が一の備え(ヒューズの装備)を怠ると、車両火災につながります。


配線は使用するものによって変わってきますが、うちの場合は2sq(12V200W/16.7A)以上は必要です。
一つ下の1.25sq(12V140W/11.7A)でも普通に使う分には困らないでしょうけど、
そういう人はそもそも増設しようとは思わないハズ(爆)

配線は運転席側グロメットを通すのが一般的かな?
<参照> 運転席側インパネ裏 (52kB)
その場合でもコルゲートチューブなど配線保護は必ず行って下さい。
また配線自体も他のものとタイラップなどで固定して下さい。

クルマの振動は意外に大きく、予想以上の負担が配線にかかるものです。
固定せずに遊ばせていると、振動で擦れて被覆が破けショートにつながります。


アクセサリ電源化するには容量に応じたリレーが必要です。
スイッチ側はカーオーディオ用のハーネスから分岐させればOKだし。
#今回は突貫工事のため、お見せできる状態じゃないのでお許しをm(_ _)m

余談ですが、配線に5sqを使った場合は基本的に丸形ターミナルしか付きません。
リレー端子に合うような平型ギボシには太くて付かないのです。
アンプなど直接ボルト留めできるもの以外は、2sq(足りなければ2本)を使用した方が無難かも。


さて。
60Aのヒューズを付けたとしても、アクセサリだけではそんなに使わないですよね。
今回のインバータで最大150W(12.5A)、話題に上っていたコンパクトサブウーハが100W(8.4A)くらいです。

考えていたのが、ここにHIDの配線を持ってきたらすっきりするのではないかという事でした。
うちのなんて今2つ分のHID配線がターミナルで共締めされています。
これを裏に持ってくれば実にスッキリサッパリすると思うんですよねぇ。
ちなみに負荷は1灯35W程度なので、4灯でも140W(11.7A)...余裕です。

うまくいったら改めてご報告しますね。

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