落日燃ゆ
(城山三郎/新潮社)
一貫して戦争回避の立場を取り続けたにもかかわらず、「戦争を阻止できなかった責任がある」と、一切の自己弁護を行わなかったため、東京裁判において「戦争の実行に対する罪」で絞首刑を宣告された広田弘毅。
戦争防止に努力した人物が処刑されたという事実は、普段あまり取り上げられることがないだけに、この本の存在はとても大きいと思う。
教科書で知ることのできない昭和史が描かれた作品。
※毎日出版文化賞・吉川英治文学賞受賞作
★★★