家族狩り(天童荒太/新潮社)
『孤独の歌声』を読んで、天童荒太の大ファンになってしまった私。思った通り、これも期待を裏切らない傑作だった。分厚くて、しかも2段組という読みごたえたっぷりな本なんだけれど、あまりの面白さに寝不足になりながらも一気に読んでしまった。しょっぱなから出てくる残虐シーンが凄すぎる。生きている人間の体を鋸で斬るなんて……ああ、夢に出てきそう。
★を5個つけたけれど、『さぶ』や『蝉しぐれ』のような一生忘れられない名作とはちょっと違って、これは現代サスペンスの傑作といった感じ。
※山本周五郎賞受賞作 |
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