海峡の光(辻仁成/新潮社)

芥川賞受賞作というと、私はどうも読みにくいというイメージがあるのだけれど、これはとても読みやすく、ストーリーもおもしろい。舞台は函館刑務所。そこで看守を勤める主人公のところへ、小学生時代に自分を執拗に虐めた同級生が傷害罪で入所してくる。
互いの繊細な感情が上品に美しく描かれていて、読むほどに物語に引きこまれていく、とても魅力のある作品。
ああ、辻仁成にハマってしまいそう・・。

※芥川賞受賞作
★★★☆