サンダーバード発進!

 例年、ゴールデンウィークの頃に学生時代の先輩や友人らと集まっているのですが、東京や名古屋・大阪など広範囲から集まるということで場所の選択に悩まされてきました。結局、今年は富山の宇奈月温泉が宿泊地となりました。

 大阪から富山に向かう場合、特急「サンダーバード」が本数も多く便利です。サンダーバード以前は「雷鳥」「スーパー雷鳥」が数多く走っていました。今年春のダイヤ改正から金沢止まりの列車が「雷鳥」、富山・和倉温泉に行くのが「サンダーバード」とそれぞれ分けられたわけです。毎日のように見かける両列車ですが、実際に利用するのは今回が初めて。はたしてどんな乗り心地でしょうか。

京都駅1番ホーム

 今春から、富山・和倉温泉行きの列車が全て「サンダーバード」となるのに合わせて、サンダーバード型車両の数も増えました。デザインはよく似ているのですが、車内の設備が改善されているとのことなのでぜひ乗ってみたいと思っていました。
 京都駅1番ホームで待っていると、やってきた列車は在来の「サンダーバード型(681系)」…と思ったら、7〜9号車だけ「新サンダーバード(683系)」が混ざっていました。通常は9両で運行されるところを、ゴールデンウィークのため3両増しの12両で運行している関係で3両だけ新車を加えたのでしょう。とは言え私の席は2号車なので在来車に乗ることとなりました。


681系車内

 車内は家族連れや中年グループによって満席で、また賑やかでありました。列車は山科から湖西線に入り、琵琶湖を眺めながらの旅を期待していたのですが、当日の天候は曇り。空気がかすんでほどんど琵琶湖は見えませんでした。座席が通路側だったため、車窓はもともと期待していなかったんですけどね。


竹籠弁当

 車窓があまり望めないということで、京都駅で購入した弁当に手を付けることにしました。今回は「竹籠弁当」なるものです。焼き魚を中心としたあっさり目の和食弁当なんですが、弁当箱ではなく竹を編んだ籠に入っています。なかなか見た目が良いと思いません?
 ちなみにこの籠を捨ててしまうのは勿体ないと思って持ち帰ったのですが、宿泊先で他の土産物とごっちゃにして紛失してしまいました。残念。


北陸新幹線

 途中、福井・金沢と停車していくのですが、そこら辺の景色を撮るのを忘れていたため状況が説明できませんね。金沢では富山に向かう1〜6号車と和倉温泉に向かう7〜12号車の切り離しを行うため、しばらく停車していました。ここで降りる乗客も割と多く、車内は若干空いてきました。隣席も空いたので車窓の写真を撮ることにしました。
金沢からは北陸本線に平行している高架線が建設中でした。最初、北陸本線を高架化するのかと思ったら、実は「北陸新幹線」の高架なんですね。北陸新幹線とは高崎から長野を結んでいる「長野新幹線」の延長部分です(本当は北陸新幹線の高崎〜長野を便宜上「長野新幹線」と呼んでいるだけ)。福井方面は新幹線熱はさっぱりといった様子でしたが、こちらはもう少しで完成しそうな状況でした。


まもなく富山

 上の写真は、神通川を渡っているところです。鉄橋のトラスが邪魔ですね。広大な平野に広がる田畑を眺めているうちに、終点の富山に到着しました。


富山駅到着

 左は富山駅ホームで撮影した、列車の最後部です。京都駅で撮った先頭部と同じスタイルをしています。ちょうどその時、反対側のホームに大阪行きのサンダーバードが停車しており、こちらは新車(683系)でした(右写真)。おおよそ雰囲気は似ているんですが、683系の方がどちらかというとゴツい感じですね。「サンダーバード」という列車名にはこのスタイルの方が合っているかも、とか思ったりもします。


 こうして「サンダーバード」の初乗車は何事もなく終了したのですが、車両内外ともビジネスライクな造りになっている印象を受けました。今回のような休日は観光利用も多いので、何らかの「ゆとりスペース」的なものがあっても良いような気もしました。でも休日以外は大半がビジネス利用であることを考えると難しいかも知れませんね。新幹線を除くと1、2を争う列車本数の多さも、それをを物語っているのかも知れません。
 富山に降り立った後、あちこちに寄りつつ宇奈月温泉に向かったのですが今回は自動車利用であったため現地の鉄道・軌道を体験することは叶いませんでした。また今度、富山の電車見物の折に、再び「サンダーバード」を利用したいと思います。

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