でんしゃのおもちゃ

電車(汽車)の玩具は少し前までは代表的な男児玩具でした。私が子供の頃(20年くらい前?)がその最盛期だったようにも思えます。当時の国鉄は衰退の一途をたどっていましたが、それ以前のSLブーム、ブルートレインブームもあり、ある意味で鉄道自体が話題になりやすかったのでしょうか。それに伴って玩具の世界でもいろいろな製品があり、我々を魅了したものです。

このコーナーでは、様々な玩具のうち私も持っているものを中心に紹介していこうと思います。

第二回・スーパーレール

トミーの鉄道玩具でもっとも有名なのは「プラレール」ですが、かつてこれ以外の玩具も売り出されていました。それが「スーパーレール」です。いつからいつまで発売されていたのかははっきりしませんが、少なくとも20年前には出ていた模様です。

プラレールと比較すると、スーパーレールの対象年齢は若干高めであったと思われます。プラレールは青いプラスティック製のレール(実物とは似ても似つかぬ形状)の溝を車両が走るようになっていました。一方スーパーレールは実際の鉄道により近い、枕木の上にレールがあるという構造となっています。黒いプラスティック製ですが、実物と似せてレール上面が銀色に塗られているなど、より「実物のイメージ」を重視していました。車両(車輪)の構造も実物に準じた、フランジ(車輪がレールから外れないようにするための縁)がついたタイプです。

車両のラインナップはプラレールに比べると少なかったようです。私が所有しているものを中心に紹介しましょう。

実物の方は今やあまり見かけなくなった0系新幹線。鉄道玩具でラインナップに入ってないことはまずありません。車体はかなり短くディフォルメされています。真ん中の車両に動力があります。


こちらは111系近郊電車です。111系はほとんど走っていませんがよく似ている113系・115系はまだまだ主力といった感じです。111系も車体が短くディフォルメされていますが、前面はよくイメージがつかめていると思います。先頭部に行き先表示窓があるのですが、ここには「急行」というシールが貼られています。写真に写っているものにはありませんが、前照灯付きのセットもあったようです。


有名な蒸気機関車、D51と貨車です。もともとD51機関車・炭水車・有蓋車(茶色いの)の3両とレールがセットになっていて、コンテナ車と長物車はあとから買い足したものです。D51には前照灯がついています。


有蓋車は側面の扉を開閉できるようになっています。モデルは車体に貼られたシールに書いてある「ワム80000」です。かなりメジャーな貨車なんですが、コンテナ専用列車が多くなった今は見かけなくなってきました。


長物車には積み荷のパイプが付属しています。こちらは車体に番号が書かれていないので、モデルとなった車種はよく分かりません。


コンテナ車は当時発売されていたトミーのミニカーに積まれているコンテナと互換性があったようです。この車両はボギー車(2つの台車の上に車体がある)となっていて、より「鉄道車両っぽい」雰囲気になっています。


うちにあった車両で、最後に買ったのがL特急(485系)です。これもボギー車となっていて、111系等に比べていくらかリアルです。先頭車のうち片方が動力車となっていて、前照灯もついています。先頭のトレインマークには「あずさ」のマークが出ていますが、「あずさ」に実際に485系が使用されていたかどうかは定かではありません。車体は似たり寄ったりなのでどうってこともないですが。


485系よりあとに発売されたのはボギー車ばかりだったようです。新幹線は青・緑それぞれ発売され、485系に対して寝台電車583系(青い帯になっている)もありました。どれも欲しかったんですが買って貰えなかった…。それよりあと、どのような製品が発売されたのかは資料不足で分かりません。だれか情報をお持ちの方はお知らせ下さい。

なんか車両の紹介だけでかなりの量になってしまいました。スーパーレールの特徴はこれだけではないので、次回に続きます。


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