ベテラン大工が仕上げカンナで木材を削ると、シュ‐ッと音がして、透けて見えるほど薄くて 長いカンナくずが飛び出す。カンナをかけた表面はツルツルだ。日曜大工ではこうはゆかない。が、カンナに代わるサンダがある。 大工もサンダを使うのを見たことがあるが、電動工具の開発・販売メーカーのリョービ販売(本社・名古屋市)などによると、日曜大工には「オービタル」といわれるサンダがいい。台が 小さなだ円(オービタル)を描くように細かく動く方式だ。 長方形をした台に紙ヤスリを装着して木の面をなぞるようにして削る。紙ヤスリは目の粗いものから、順次細かいものに段階的に交換して削る。これで、スベスベの仕上げになる。 ベルトが回転するベルトサンダもあるが、こちらは少し大きくなる。オービタルの方が使い勝手がいい。 棚や家の中で使う箱、小物の家具を作る板などの材料は、いまは木材店よりも日曜大工の店などで購入するのが一般的になっている。売っている木材にはカンナがかけてある。 が、使い残しの板を無駄にしないで細工をしようとすれば、厚みが、微妙に違うことが多々ある。こんな時、以前ならカンナで削って同じ厚さにして使った。 カンナを使おうとすれば、カンナを引くため、木材を固定するある程度の長さの台が必要。 また、短い木材だと、カンナをかけるのが難しい。 サンダが、日曜大工で使われるようになったのは、木材の面をなぞるようにするだけで ″削れる″便利さと、カンナと違って刃を研ぐ必要がなく、紙ヤスリを取り換えるだけで ″切れ味″が回復する使いやすさにあるようだ。 値段は、首都圏の日曜大工店などを見ると、かなり安く売られている。オービタルで1万円を大きく下回るものもあった。 日曜大工の店の木材は、一応表面仕上げが済んでいるが、さらに高度な仕上げをするなら、サンダで120番から150番の紙ヤスリを使うのがいい。集じん装置付きもあり、室内での使用もできる。女性でも使える。 (小林 好孝)
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