新電子立国4〜ビデオゲーム・巨富の攻防〜
相沢 洋・大墻 敦著
NHK出版
NHKスペシャルで放送された新電子立国を文章化したものであるが、放送や取材のの裏話等も含まれていて非常に興味深い内容である。特に、本書は日本が世界のトップを走り続けているゲームマシン・ゲームソフトに関する分野であり、ソフトとハードの関係をパソコンとは違う視点から考えるきっかけを与えてくれる。
現在のプレイステーション全盛の時代に読むとかなり違和感を感じる部分もあるが、同時に、何故プレイステーションが力を持つようになり、また、セガがどうしてセガサターンで成功できなかったのか、任天堂がNINTENDO64でハードの売り上げやソフトの出荷本数でプレイステーションに対抗しなかった理由などが憶測できるものである。さらには、ビデオゲームの登場から1990年代前半までの歴史を知るのには、実は最も適した作品ではないかとも感じた。
(1999年1月30日作成)
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