明るい会社3M

明るい会社3M

日経ビジネス・編

日経BP社

そもそもは国際経営学のプレゼン用に購入した一冊。日経ビジネスに掲載されていた記事を基につくられた本だと思われるが、それなりに経営関係の本としては面白いのではないだろうか。確かにヨイショ本ではあるのだが、何の会社かよくわからない部分もあった3Mという会社の全容がある程度つかめて良かったと思う。また、非常にわかりやすい切り口でスピンオフなどの制度の解説もあり、いろいろとプレゼンのネタとして役に立ってくれたと思う。
独特の企業文化と経営システムを持っている3Mという会社が、その企業文化やシステムを活かしてどのような商品を開発してきたのかという商品開発の歴史や人事・技術運用についてもいろいろと参考になる一冊であった。

ポストイットやメンディングテープなどの我々が日常に使っている商品がいかにして生まれたのかについて知ることが出来るという点でもオススメできるかもしれない。まぁ、難点を言えば、もう少し客観的かつ冷静に取材して文章を書いて欲しかったとは思うが・・・それでもエール出版とかのヨイショ系の本に比べればかなり冷静なのではないだろうか。
(1999年2月3日作成)

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