詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 喪失の存在

喪失の存在

失ったもの

無くさない様に
ちゃんと気をつけていたのに
儚く一瞬で消え去った

元にはもう戻せない
元にはもう戻れない
そして 過去にも戻れない
関係も 気持ちも 心も 体も

呆然としながら何か打つ手はないかと
慌てふためくけれど
どうにもできない現実を冷たく突きつられる

悲しみと焦りと
思い出が悲しみが
もう5分前の状態には
決して戻らない

失ったもの
手の中にもうないから
失ったもの
心の中にももうないから

元にはもう戻せない
元にはもう戻れない
しかし、全て失って過ぎ去った
日々 時 場所 会話 想い

全てはボクの中に染み込んでいる
全ては悲しみと喜びとともに
ボクの心の中に存在していく