失くしたもの
失くしたものと今ここにあるもの
慣れしたんだ失くしたもの
今ここにある虚像のようなもの
何がどうなのかの判断もつかない
失くしたものを思い返しては
今ここにあるものに愛着を抱き
今ここにあるものに慣れてしまうと
失くしたものをなぜか愛おしく思う
失くしたものがよい訳じゃない
失くしたものにも良かったことがあり
今ここにあるものに嫌気を感じている訳でもない
ただ 何がどうなのかの判断がつかない
失くしたものを再び手にすることは
不可能に近く 現実的ではない
ただ 失くしてしまったものだけに
なぜかに本当はどうだったのか…
それがものに対する情なのか…