詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 苦行

苦行

目まぐるしく過ごす時間の中で
理性を失う夢を見ている

沸き上がる情熱を胸に
本能だけを信じて疑わないそんな夢

風の吹くまま顔の向くまま
たちどころに消えそうな灯火を抱えて

何が大切な真実なのかさえも
判別できないくらいに

心の中では自我と非我が混じり合い
サラサラと形を失っていく


目まぐるしく過ごす暮らしの中で
理性と本能が云い争っている

孤独に育む情熱を胸に
煩悩を掻き消しては吐き捨てる

埋めては沸き上がり積んでは朽ち果て
光と影との欠片を混ぜ合わせていく

理性を本能で押さえつけ、
煩悩を自我で押さえている

ボクの理性はどこへ置き忘れてしまったのか
ボクの本能はどこへ流していけば良い…