苦行
目まぐるしく過ごす時間の中で
理性を失う夢を見ている
沸き上がる情熱を胸に
本能だけを信じて疑わないそんな夢
風の吹くまま顔の向くまま
たちどころに消えそうな灯火を抱えて
何が大切な真実なのかさえも
判別できないくらいに
心の中では自我と非我が混じり合い
サラサラと形を失っていく
目まぐるしく過ごす暮らしの中で
理性と本能が云い争っている
孤独に育む情熱を胸に
煩悩を掻き消しては吐き捨てる
埋めては沸き上がり積んでは朽ち果て
光と影との欠片を混ぜ合わせていく
理性を本能で押さえつけ、
煩悩を自我で押さえている
ボクの理性はどこへ置き忘れてしまったのか
ボクの本能はどこへ流していけば良い…