詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 選択ドラム

選択ドラム

結局 所詮こんなところか…
自分自身で招いた結果なだけに
何処にも向けることが出来ない
いらだちと虚無感だけが
嘆きの経過とともに時を奪い取る

長年思い続けた切実な希望と
引き換えに手に入れたものは
浅はかで希薄で実にもならない関係だけ

そこに何も残るものは無く
簡単に切り捨てることの出来る装いだけ
あぁボクが切望していたのは
こんなちっぽけなものなのか
こんな無情なものなのか

むしろ短い時間の中に
手の届きそうな修繕し得そうな可能性さえ
いとおしく感じてしまうのは罪なのか

無情だ 非情だ 不条理だ
洗濯機を突き動かす動力源のように
浅はかに切り捨てられたものにさえ
体を絡ませたくなる

結局 いつだって辿り着くのは
同じ後悔の形