詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 許されるのなら

許されるのなら

今までボクが傷つけた人々へ

憎くて同じ仕打ちをしてやりたいですか?
もしも今 許されるなら
誰か別の人と幸せな時を重ねていることを
願わせてください

今までボクを傷つけた人々へ

憎くて同じ仕打ちをしようとは思っていません
もしも今 許されるなら
誰か別の人に同じ思いをさせない様にと
願わせてください

当たり前の様に過ごした暮らしの中で
必然の様に傷つけ傷つけられて
ボクらは一つずつ自分や周りの人との
思いや関係を摘むんで行く
そして ボクらはゆっくりと確実に
時を数え互いの道を歩んでいく

それは
許されざるべき大罪であったとしても
その瞬間を精一杯生きた証である

それが
許されることがあったなら
そっと微笑むことの出来る余裕が欲しい