詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 月の様に

月の様に

忍土の今世を陰陽のごとく月姿となりて
慈悲の心を持ちて全てを照らし眺めよ

夜空に浮かぶ無機質さに
温もりを感じた

それは、自分自身が届かない
高見への憧れかもしれない

見ているようで 見られている
追いかけているようで 追いかけられている

時間も 場所も 空気さえ
全てを超えていく
願いも 思いも エゴさえも
全てを見透かされている

それは、自分を投影する
鏡なのかもしれない

穏やかに 密やかに 和やかに
そっと傍で 微笑み 支えるような
姿や見方 空間や年代さえも
全てを包み込める 優しさと厳しさを持った

そんな月の様な人になりたい