詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 秋風

秋風

月を眺めて 夜風に吹かれ
心地よい夜の街にほっとする

のんびりした時間にぶるっとし
今置かれていることから解き放たれる

そびえたビルに姿を時々隠し
流れる雲を横目に流す

街のざわめきは空風に掻き消され
通り抜ける隙間に体をあずける

このままどこかに飛んでいきたいな
このまま緩やかな時を感じていたい

流れる街の吐息を振り払い
このままずっと月に照らされていたい

このまま ずっと…