詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集7 麦わら畑に陽は落ちる

麦わら畑に陽は落ちる

麦わら畑のまんなかを
のんびりと通り抜ける

広く澄んだ青空に
浮かぶ流れる白い雲

それは単純にボクの心を映し出す

感情もなく渡り行く
街から街を意味も無く

普通の暮らしになんて興味ない
太陽の影だけがボクの道しるべ

それは単純にボク自身を表現し続ける

麦わら畑を吹き抜ける
どこか冷たい風は

汗ばむ額と体を冷やし
ぶるっと鳥肌をたてる

遠くに見える地平線の端っこに
また訪れる明日を予感する

何かを信じて足を踏み出すけれど
そこに何があるわけでもない

それは単純に生きていることの象徴