朝日はまだ眠っている
夜が諭すように
うつむき歩くボクの影を
優しく溶かす
電灯の明かりを背に受け
背中を丸めるこの頃の暮らし
月の明かりを辿りながら風に身を任す
紅に燃えた夜に沈み行く夕日に
いつかのボクを重ねて眺めた
こぼれる白い息とともに儚く消えた
見失ってしまったボクの欠片が
星のように散り散りになっていた
時を巡り闇にくるまり
闇に耐え力を蓄え、休息を糧に
輝かしき満ちあふれる朝日を待つ
ボクの姿であるようにと…
やがて、抜ける地平線の青色に
煌煌と出づる太陽になれるように