おでかけ
昔よく着ていた洋服を
たんすのなかで見つけた
取り上げるように引っ張りだして
陽気な午後に出かけた
ふと昔のことなんか思い出したりした
懐かしく思う気持ちと
そこには戻れない悲しさにまみれる
戻りたいとは思っていない
もう一度やり直したいとも
しかし、本当にこれでよかったのか…
過去は過去であると認識している
なくしたもの失ったものはいくらでもある
思い返しては投げ出したものも
過去があり未来がある
昔こうしてなびく風に体を任せ
走ってきたから今があり未来があるのだ
そんな裏腹な矛盾をまとって
ボクは明日へとむかっている