たんぽぽ
風でページがめくられるように
淡々と毎日が過ぎている
どこか力もなく、漂うくらいに
寒さに震え、なびく風の勢いに
飛ばされてしまいそうだ
押し付ける手の重ささえ
今は少なからず気持ちがよい
ただ気まぐれに時を重ね
来るべきタイミングを待ち
苦しく、せつなく、そしてただ膝を抱える
戸惑いも焦りさえも消え失せ
目を開けているのかさえも定かではない
耳にかかる風の吐息に身を委ね
波乱に満ちたボクの時間は
まだ始まろうとはしていない