詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集4 終章

終章

ボクの住む街を通り抜け
電車が走り出すような

一つの物語の
エンディングロールが流れている

そんな通り過ぎる街の音を
ボクは遠巻きに聞いている

樹木を揺らす 風のように
時間と言う途方もないものに抱かれ

ボクは必死に頷いている
何が良かったかも理解できずに