風に乗って
朝 勢いよく家を飛び出した
ボクの愛しい自転車に乗って
どこへいくかなんてわからずに
兄貴の次に家を飛び出した
のんびりとゆっくりと家族に
見送られながら、どこまでも道を行く
交差点をいくつか超え 友達と出会い
隣合って進んでいく
自分のこと 勉強のこと 友達のこと
クラブのこと 明日のこと 止めどなく
続く会話
やがて、それぞれ別の道へと別れ
再会を夢見て 手を振って ひたすら道を行く
信号で止る
一斉に並んだ自転車
今か今かとスタートの合図を待っている
ボクは飛出した 力強くはりきって
ペダルを踏みつけた
風を切って 誰よりも早く道をいく
鼻歌交じりにリズムにのって人生を行く