詩とイラスト[ Like A Moon ]コトバノカケラ 詩集3 放心

放心

異常に冷え切った体温を抱き
止めどなく流れる時間を感じる
赤いと言うけれどボクには見えない
手のひらにナイフを突き刺すけれど
見えるのは白い骨と紫の肉だけ

止めどなく過ぎる記憶の流出
思い出と幻の隙間でボクが
異常にもえたぎった感情を抱き
空中に漂う光の塵を見つめる
ただただ 見えるのはどこか