かわらない はじまり

あいもない じしんもない
そんなはじまりかたをした ぼくのあたらしいはじまり

さいさきがいいかと たずねられたら
くびをおもいっきりよこにふり
ただただ わらっているだけの
ぼくの なんのへんてつもない いちねんのたんじょうび

ひとりでいるよりも だれかといたほうが たのしかったけれど

あいもない じしんもない
そんなまいにちの えんちょうせんじょうのひとこま

どんなふうになるのかも かんがえられないで
あしたにならないと、とさきおくりにしてきたはいいけれど
きがつけば いつのまにか もうすぐそこまできていた

ひとまかせにはしたくない ひとのいいなりにはなりたくない
じぶんできめるつもりでいるけれど
どこにころがっていくのやら

あてもない じかんもない
のんきに ゆうちょうに わらっているだけ

だからといって かなしんでいるわけでもなげいているわけでも
なげだしているわけでもひっしになっているわけでもない
ただ ほったらかしているだけの はじまり

どうにかしようなんて かんがえちゃいない
どうにもなるもんでもないから どうにかするしかない

ただただ なんだか すこしだけ
かんがえてみようなんておもっただけ

だけどいつものどうどうめぐりの そんなはじまり

いつもとかわらない なんのかわりばえのしない
ぼくのにちじょうのなかのあたりまえの はじまり