おすすめ点とCドライブのFAT32化 (Windows98)


<おすすめ点>

ThinkPad600は、重さが2.5Kg(CD-ROMまたはFDDを内蔵した状態で)、バッテリーは3時間保ちます(実際は2.5時間ほど)。普段、持ち歩くにはちょっと重いですが、車や電車(これは札幌近郊の空いた電車であって、首都圏の満員電車でではつらいかもしれない)で移動するなら、それほど気になりません。
もっとも、頻繁に旅行する人には向かないかもしれません。旅行のお供にはちょっと重いです。頑丈なのはいいのですが。そういう人は、570や240あたりを買った方がいいでしょう。


<CドライブのFAT32化>

使っていると、気になることが1つありました。HDDは合計4GBで、CドライブとDドライブに分けられているのですが、CドライブがFAT16なのです。DドライブはFAT32なのに。
どうしてFAT16よりFAT32がいいのかと言えば、FAT32のほうが、ファイルの管理に無駄があまり出ないしくみになっているからです(詳しく言うと「FAT32はクラスタギャップが少ない」)。つまり、同じだけのファイルを管理するとしたら、FAT32のほうが、占有するHDD容量が小さくて済みます。また、Windows98を使う場合、多少速度も速いそうです。
しかし、Windows98の「ドライブコンバータ (FAT32)」(「スタート」→「プログラム」→「アクセサリ」→「システムツール」にあります)を使って、CドライブをFAT32にしようとすると、「停止機能が使えなくなる」云々という不吉なメッセージが表示されます。
そこで、ドライブコンバータを使う前に、ハイバネーション機能(これが「停止機能」を指すらしい)を使わない設定にしてください。具体的には、「スタート」→「プログラム」→「ThinkPad」→「ThinkPad 機能設定」から、「省電力」を選択し、「ハイバネーション」のタグを見てください。そこで「ハイバネーション機能を使用しない」を選択してください。また、c:\autoexec.batの"C:\THINKPAD\PS2 HFILE C >nul"を、"rem C:\THINKPAD\PS2 HFILE C >nul"と書き換えて、コメントアウトしてください。これで、準備は完了です。コンピュータを再起動してから、ドライブコンバータを起動して、FAT16のCドライブを、FAT32にしてください。何か警告が出ますが、そのまま実行して構いません(保証はしませんが)。
ただ、IBMは、FAT32への移行を勧めていません。また、一度FAT32に変換すると、FAT16に戻すためには、全てのデータを失わなければなりません(FDISKを行う)。ただし、市販しているある種のユーティリティを利用すれば、データを失わずにFAT32→FAT16に移行することもできます。FAT32にしたドライブは、OSR2.0以前のWindows95やMS-DOS、Windows-NTなど、Windows95 OSR2.0以上、Windows98以外のOSが動いているPCに接続しても、読み込めません。ただ、LANに接続したマシンからは問題なくアクセスできます(アクセスするマシンがNT4.0でも、FAT32をサポートしていない初期Windows95でも)。


ThinkPad 600ユーザの部屋 に戻る
なかにしの井戸端日記 に戻る