1. 血液型性格判断ってなに?

 4種類のABO式血液型からある人の性格を判断したり、ある人の性格から血液型を当てたりすることです。


a.血液型→性格

A 「ねぇ、血液型教えて」
B 「A型だよ」
A 「じゃあ、几帳面なところがある?」
B 「まぁ、そういうところもあるね」

 ここで、Aさんは「A型の人は几帳面である」というステレオタイプを持っています。 「じゃあ、几帳面なところがある?」という質問は、自分の仮説(=A型の人は几帳面である)を確証するための方略と言えます。

b.性格→血液型

A 「私、何型かわかる?」
B「うーん。そうだなぁ……。O型でしょ?」
A「あたり! すごいね。どうしてわかったの?」
B 「君は結構八方美人だからなぁ」

 このように、血液型性格判断が「当たる」と、その印象は強く残り、「血液型性格判断は当たる」という信念を持ってしまうことになります。外れたときのことは忘れても、当たったときのことは強烈に覚えているものです(星占いなんかもそうですね)。
 また、Aさんは、自分がO型であるということを強く意識しているので、自然と「O型らしい(とされている)行動」をしていたのかもしれません。このような現象を社会心理学では「自己成就的予言(self-fulfilling prophecy)」と呼んでいます。カルト教団が、世界が終わるという預言を自らの手で成就させようとすることがありますが、それもこれと似た現象です。

 このように、血液型性格判断には、大きく分けて2つのパターンが考えられます。


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