血液型性格判断をやめよう」とは?


 このページは、私たち日本人が当たり前のように話題にしている「血液型と性格」の関連に疑問を投げかけ、血液型と性格を結びつけることの非科学性やそのことで起こる様々な問題を取り扱っていきます。

 現在、多くの心理学者は、ABO式血液型で性格が異なるとするのは錯覚にすぎない、という立場をとっています。最大限、慎重に言ったところで、「今のところ、血液型と性格との間に意味のある関係は見い出されていない」ということです。でも、血液型性格判断は、特に日本人の間で広範に普及しています。自己紹介などで血液型を言うのも日常茶飯事です。星座占いは非科学的だが血液型なら信憑性があると思っている人も少なくないでしょう。ちゃんとデータがある、とその科学性を主張している人もいます。しかし、それらのデータはいい加減な集め方をしていたり、統計的な検定に耐えうるものでなかったりして、信用できないというのが心理学者の立場です。

 もし、本当に血液型で性格が分かると思うのなら、自分の知っている人(血液型は知らない人)の血液型を当ててみてください。おそらく偶然的中率の3割程度も当たりません。半分以上当たる、と主張する人もいますが、やってみればそれが錯覚であると分かるでしょう。ただ、議論自体は忘れてしまいましたが、血液型の分布(日本人だとA:O:B:AB≒4:3:2:1)を知っていれば、偶然でも5割程度は当てることができるという主張もあります(出典が思い出せないので、正確な話ではありません)。

 この問題に興味を持たれた方は、このページをご覧になり、ここに張られているリンクや関連する文献を参照するなどしてください。とてもおもしろいテーマだと思いますので、いろいろ考えるきっかけにしていただければ幸いです。


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