1998/02/14 たこやきさんからのメイル

Subject: 参考までに

たこやきと申します。はじめまして。

心理学は詳しくありませんが、情報としてちょっと書かせていただきます。
そもそもABO式は何百種類とある血液分類方法の一つでしかありません。ABO式は、赤血球の表面にある糖鎖の特定の場所にN−アセチルグルコサミンという糖がくっつけばA型、ガラクトースがつけばB型、両方つけばAB型、両方ないのがO型という分類方法です。たったこれだけです。

つまり、ABO式が直接性格に関わっていると仮定することは、これらの糖が性格決定物質とすることと同義です。では、性格はどこで作られているかということですが、もちろんそれは脳以外の何者でもありません。とすると、これらの糖が脳内に入り込んで作用しているということになりますが、脳には血液脳関門と呼ばれる関所のような働きをする場所があり、ここで脳内に入っていい物質とそうでないものを選別します。(麻薬が脳内に入ってしまうのは、麻薬が脳内物質の類似体であるからで、これが麻薬が麻薬たる所以です。)そして、決定的なことにABO式を決めている糖は、血液脳関門を通過できません!!それどころか、そのほかの血液型決定物質のほとんどが脳内に入り込むことはありません。

つまり、ABO式血液型と性格の間に何らかの相関関係があるとしたら、脳内に入り込むことのできる未知もしくは既知のマイナーな血液型決定物質(かつ、それらは性格に影響を及ぼす物質でなくてはならない)と、ABO式の決定物質(上記)の間に一定の分布パターンが存在したときのみです。そしてそれは、ABO式が直接性格を決めているという結論に結びきません。

現象だけ見ていては何も解決しません。現象論も大事ですが、それは解析の出発点です。基本は現象の原因を探ることです。

統計学的な話は、みなさんのほうが詳しそうなので省きます。もしすでに知っておられる情報でしたら申し訳ございません。なにかのたしになれば幸いです。


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