The Typing Of The Dead/PC

 
 

2001.1.19

 ゲーセンで誰もが一度は目にしたであろう同名ゲームのPC移植版。
 当然、内容など語る必要もないでしょう。
 だからその辺のことは書きません。
 もし万が一何のことかわからないという方がいらっしゃいましたら、明日にでもちょっと大きなゲーセンに行ってみてください。
 今ならまだあるはずです。
 
 
 さて。
 このゲーム、ジャンルこそタイピングソフトですが、他のタイピングソフトとは一線を画すものとなっています。
 何がどう違うかというと
 
 ほとんどのタイピングソフトが「特定のワードを打ってノルマクリアを目指す」のを唯一の目標にしているのに対し、これは「タイピングすることでゾンビを倒してゆき、ゾンビに襲われた街を救う」という、確固たるストーリーが存在するからです。
 ミッションクリア制である点は同じですが、キャンペーンシナリオであるところが他のタイピングソフトと決定的に違います。
 
なわけですが、要するに普通のゲームとして遊べる、ということです。
 アーケード再現度は物凄いレベルであり、ぼくは遊んでいる間これがPCのゲームであることをすっかり忘れていました。
 いやマジで。
 3D画面はグリグリ流れるしゾンビもスイスイ動くし音楽も良いしゾンビを攻撃したときのエフェクトも気持ちよくタイピング周りのキーレスポンスも素直で、さらにPC版オリジナルのゲームモードが多数あり、その上ネットで二人協力プレイまで可能。
 タイピングソフトとしてではなく、一般のPCゲームとして見て非常にハイレベルな一本です。
 唯一の難点は、上記のレベルを表現するために要求されるマシンスペック。
 快適に遊ぶためには推奨環境を満たしておきたいところなんですが、最低でも
ペンティアムII450/128MBメモリ/Direct3D対応ボード/VRAM8MB/24倍速CD-ROM
の性能が要求されます。
 もちろん高ければ高いほど良いのですが、この性能を満たせないマシンではまともに遊べないでしょう。
 今の新型なら楽勝のスペックですが…二年くらい前のマシンになるとちょっと厳しい。
 でも、ゲーム本体は物凄く面白いので、スペックを満たせるならお薦めです。
 ただし、タイピングゲームが嫌いな人には苦痛でしかないでしょうけど。

 あと、パッケージに「液晶ディスプレイのゲームの動作は保証しません」と書いてありますが、ぼくの液晶ディスプレイで全然問題なく動いたのでたぶん大丈夫です。