TALES OF SYMPHONIA/Playstation2
 
2004.12.29

 年の瀬も押し迫ったこの時期に、激しく久しぶりのゲーム雑記更新。

 今回のお題は『テイルズオブシンフォニア』これで御座います。

 テイルズと言えば、SFC晩期に第一作となる『テイルズオブファンタジア』を発売。

 SFC初の歌入りとか、SFCロムカセットとして最大容量(48Mだったかな)だと

か、アクション系ゲーム主体だったナムコが初めてリリースした本格RPGだとかで話題

になり、ゲーム自体も非常に良い出来だったため、たちまち人気は鰻上り。

 売り切れ・品切れ続出となり、当時書店でバイトしていたぼくは、

『テイルズオブファンタジアの公式ガイド、何年でも待つので入荷したら教えてください』

と注文していた客がいたのを今も覚えています。

 その後ファンタジアはPS移植され、さらにディスティニーやらエターニアやら新作が

ドンドン出てその度にかなりの売上を記録する等、ナムコにとってまさにドル箱シリーズ

へと成長しました。

 しかし、ぼくは今までテイルズシリーズはノータッチ。

 僅かにSFC版ファンタジアを借りたことはあるものの、十五分遊んで飽きて返した程

度。

 このシンフォニアにも当初は全く興味ゼロだったのですが、友人にテイルズシリーズの

大ファンがおりまして、彼から

「シンフォニアすげーおもしれぇよ! 貸してやるからやってみ!」

と大プッシュされ、じゃあ付き合いにやってみるかぁとプレイしてみて、ふと気付けば100

時間越えのプレイ時間を記録し、貸してくれた友人に

「そろそろ返してくれよ、中古ショップに3000円で売ってリバース買うんだ」

「なら、ぼくが3000円で買うよ。まだ遊び足りないんだ」

と野口英世を三人渡してしまうほどハマりました。

(↑この一文を息継ぎ無しで読めた人は肺活量が平均以上です)

 そーゆーわけで、久しぶりにこの感想雑記を書こうと思い立ったわけであります。

 しかし、今回はストーリーとかシステムを細かく説明していくのはやりません。 

 このゲームのどこにぼくが惹きつけられたかを主に書いていこうと思います。

 てか、「感想雑記」は本来そういう趣旨で書くつもりだったから、「レビュー」と名乗

らないようにしてたんだよなー。

 長期の更新停止で初心に帰ることが出来た、それだけでも意味はありましたわ。

 うん。

(ということにしておきなさい。大人の会話ってヤツです)

 

 

 

 さて、シンフォニア(というよりテイルズシリーズ)でもっとも特徴的なのは、やはり

バトルシステムでしょう。

 本作でのそれは、ML-LMB(マルチラインリニアモーションバトル)とかいう、SEEDにお

けるGUNDAMの無理矢理な当て字並みのシステムを名乗っておりますが、なんのこたぁない

スターオーシャンとヴァルキリープロファイルを足して2で割っただけ。

 或いはストリートファイターEXとか。

 知らない人(が果たしているのかどうかも不安だが)のために一応もうチョイ言えば、

バトルシーンは他のRPGのようなコマンド入力ターン制バトルではなく、完全なアクシ

ョンになっておるのですな。

 敵の攻撃を□ボタンでガードして、○ボタンを押して通常攻撃、×ボタン+方向キーで

必殺技。

 通常攻撃は○を続けて押すことで三連続で繋がり、さらに通常攻撃をキャンセルして必

殺技につなげられる、と。

 鉄拳とかの格ゲーにも近い感覚。

 また、必殺技は『特技』『秘技』『奥義』の三つに分かれており、特技→秘技→奥義の

順でキャンセルが効く。

 すなわち、通常攻撃三連→特技→秘技→奥義、と繋げられるわけです。

 奥義まで出た時点でプレイヤーキャラは硬直し、戻りモーションになるわけですが、こ

の時他の味方キャラの攻撃が上手く入っていれば、さらにコンボは続く。

 そこへさらにプレイヤーキャラが通常三連からのコンボを始めれば………と、やり方次

第でHIT数がどんどん増やせるわけですよ。

 敵の攻撃を上手くガードし、コンボ入れまくりでテクニカルに戦えるようになれば、戦

闘が格段に面白くなります。

 さすがナムコ、やるなぁ、と唸らせられます。

 ただ逆にいうと、この連携に気付かなければ、相当な苦戦を強いられるゲームでもある

のですが………初回プレイはすげーきつかった………。

 

 

 

 戦闘システムが良く出来ているのは勿論ですが、それ以上にシンフォニアはキャラクター

が良い。

 大変に良い。

 それぞれのキャラクターがシナリオ上でちゃんと意味のある役回りになっているし、大

量に用意されているサブイベントでより深く踏み込んで描いています。

 というより、面白いのはサブイベントの方で、シナリオ本編はさほど大したこたーない。

 サクラ大戦1で一番くだらなかった場面を彷彿とさせるようなイベントがあったり、各

キャラごとに好感度が設定されているのにシナリオへの関与は本当に微々たる物に過ぎな

かったりする辺り、非常に惜しい。

 ズバリ言っちゃうけど、一番好感度が高いキャラとの個別エンディングくらいはあって

も良かった。

 てかフツーあるだろ、フツーのプレイヤーならフツーそれを期待するだろ。

 それさえあれば、全員のエンディング見るまで頑張るかなーとか思えるのに。

 キャラ立ち抜群、サブシナリオの面白さも文句なしなのに、肝心の本編がいまいち。

 もしかしてシナリオ作ったのは一番最後で

やっつけ仕事だったんじゃねーの?

とか、いらぬ邪推をしてしまいます。

 

 

 

 そんなシンフォニアですが、最近のRPGには珍しく、二周目以降のプレイには特典が

付けられるようになっています。

 すなわち、一周目で得たお金を引き継ぐとか、覚えた必殺技・魔法を引き継ぐとか、取

得経験値を2倍に出来るとか。

 これのおかげで二周目以降が遊びやすくなっているのは大変よろしい。

 先述のとおりサブイベントが多く、見逃したイベント・やり残したイベントがどうして

も出てしまうし、一応他のキャラの好感度も上げてみたいなーとか思ったとき、サクサク

進めていけるのです。

 いやホント、最近のRPGで二周目にデータを引き継ぐゲームって珍しいよ。

 僕は前々から、二周目以降は楽に遊べるような仕掛けを作っておくべきだと思ってるの

ですが、どうして実施するメーカーが少ないのでしょうかねえ。

 クロノ・トリガーの『つよくてニューゲーム』は芸術ですらあったのに。

 

 

 

 相変わらず色々話が飛んだ感想雑記でしたが、まとめて言えば

シナリオがいまいちな以外は思い切り面白いRPG

です。

 他のテイルズシリーズとの繋がりはほとんど無いので、ぼくのような全くの初心者でも

問題なく楽しめます。

 食わず嫌いをしていた人も、是非やってみることをお勧めいたします。

 

 

 

 余談。

 キャラデザインの巧みさは既に書いたとおりですが、キャラの一人は

13歳ダウナーエビ味頭CV桑島法子

という一部の誤った狩猟本能を持つ大きいお友達へのトラップとしか思えない

設定となっております。

 ええ、初登場の瞬間から萌えましたとも。

 即座にレギュラーメンバーに加えて、最前線で戦わせまくりですとも。

 しかも前衛キャラとしてはロイドに次ぐ強さと知り、ますます優遇して育てましたとも。

 久しぶりに

「プレセア萌え〜!」

と叫べるキャラに出会いましたとも。

 そして萌え萌えの結果として、当然のようにプレセアSSを探しにネットの海へ。

 しかし、検索していくうちに少しずつ違和感が大きくなり、そしてやがて悟りました。

 テイルズのファンサイトにはボーイズラブ系が多い! と。

 ロイゼロとかクラユアンとか書かれて、その意味がわかる自分がちょっとイヤになった

り。

 いや、ぼくはそーゆー趣味を否定したりしませんよ?

 ワタクシメだって同じ穴の狢であります。

 人に迷惑をかけない範囲でなら、どんな趣味をしようが自由です。

 ただ、ぼくみたいに「プレセア萌えー!!」とか言って萌え萌えなプレセアSS探して

たモノには、そういったモノは少数派なんだと知りガッカリだな、と。

 

 良いプレセアSSがある場所を知ってる人いたら、是非教えてください。

 マジで。

 スゲー読みたいので。