蒼魔灯/PS
 
 
2000.1.19
 
 今やテクモの看板シリーズの一つとなった刻命館シリーズの第三作。
 ゲームの基本システムは全く変わらず、プレイヤーが館の主人となって侵入者をトラップで殺す3Dトラップアクション。
 画面構成等も影牢を踏襲しており、若干アレンジされてはいるものの、ほとんど同じ。
 3Dトラップバトルという物の新鮮さはもう無いけれど、安心して遊べます。
 これをマンネリと見るべきではないでしょう。
 今作では、バトルフィールドが次々に変わっていき、館内に設置されているトラップも前作以上に多岐に渡っているので、
色々なやり方でトラップコンボを決めることができます。
「俺はこのトラップコンボだけを使いたいんだ!」とかいう向上心の無いプレイヤーであればともかく、トラップバトルを
最大限に楽しむ気であれば、多種多様なコンボを考えることが出来、非常に面白いです。
 シナリオについては、まだ初回プレイの第4話までしか進めていないので何とも言えませんが、初っぱなから悲劇で
かなりいい感じ。
 侵入者が悪人に限られず、普通の村人や、ある種善人だったりする辺りもシリーズのお約束。
 さらに初心者向けトラップレクチャーやトラップパズルモード、フリートレーニングモードなども充実していて、長く遊べそうです。
 3Dならではの難点として、「敵との距離感が掴みにくい」という事もありますが、これは仕方のないこと。
 このダークな面白さがわかる人なら絶対楽しめると思います。
 
 
2000.1.25
 
 既に二周(二回クリア)して、現在三周目。
 シナリオ分岐が増えているとかいう話を聞きましたが、ぼくの見る限り、前作影牢と同数です。
 エンディングは四通りらしいですし。
 今のところ、No.3とNo.4の二つを見ました。
 特にNo.3は良かった、実に美しいエンディングでした。
 ただこのシリーズの場合、極論すれば、トラップバトルさえ面白ければシナリオなんかどうでもいいんですよね。
 トラップバトルの面白さは影牢以上で、作れるトラップが大幅に増えた上、バトルフィールドに設置されているトラップも
かなり増えているので、コンボを考える楽しさが強くなっています。
 あとこれは体感レベルですが、トラップが当たりやすくなっているように感じました。
 トラップの当たり判定修正が大きいので、設置マスの中心から外れていても結構当たってくれます。
 ただ、その分敵が強くなっているので、易しくなっているというわけではありませんが。
 エキスパートモードは途方もなく難しく、すごくやりがいがあります。
 総合して見れば、トラップバトルというシステムを正統に進化させた上手い続編と言えるでしょう。
 初心者にもお勧めできますので、シリーズ初挑戦という人はここからプレイするのが良いかも。
 
 ぼくはTVCMでの
あなたの死が、私を強くする
というキャッチフレーズに惚れました。