SNATCHER/SS
 
 
2000.1.11
 
 スナッチャー。
 コナミ初期の傑作ADVとして、今もなお名前が知れ渡っているソフトですね。
 一日でクリアしました。
 で、感想ですが。
 さすがに良いと言われてきただけあって、かなり楽しめました。
 ちょっとシナリオが短めかな? とも思いましたが、ぼくは\670で買ったんだから十分です。
 このゲームのOPストーリーは、
 
 人間を殺害し、密かに本人に成り代わる謎のバイオロイド「スナッチャー」を倒すため、
主人公ギリアン=シードがスナッチャー対策特殊部隊「JUNKER」に配属される
 
ということなんですが。
 敵は人間そっくりに化けているから、登場人物のうち、誰が倒すべきスナッチャーで、誰が信頼できる
味方なのかがわからない。
 ストーリーの進行がやや強引なところもありますが、それでも見せ方や演出が上手いし、シナリオ自体も
すごく面白いので、十分楽しめました。
 また、実際にスナッチャーと戦う場面では3Dガンシューティングになり、緊張感を持たせる事に一役買ってます。
 ゲームの基本システムは「見る」「調べる」「話す」等の古くさいADVそのままですが、まぁこれは発売された
時期を思えば無理もないことです。
 これについて文句を言うのはお門違いでしょう。
 また、キャラクターが喋るシーンにおいては、メッセージが表示されなくなります。
 全て声のみに頼る事になります。
 BGMが邪魔をして、声を良く聞き取れなくなることがままあります。
 これは残念な点ですが、次の事を思えばまだまし。
 肝心のラスト、終盤の終盤、事件の真相と黒幕がとてつもなく格好悪いんです。
 格好悪い黒幕が考えたことだから、真相も凄く格好悪い。
 いや、格好悪いことをしてるから、黒幕も格好悪いのかもしれませんが。
 ともかく、本来なら一番盛り上がるべき見せ場なのに、ぼくはとことん冷めてました。
 黒幕が出てくるまではもの凄く盛り上がるのに、こいつが出てきた途端につまらなくなる。
 ハードボイルドで美しい世界が、あっと言う間に泥臭い展開になる。
 まぁそんな中でも、黒幕以外のキャラクター達は皆美しくて格好良いので、まだ救いはありますが。
 
 ちょっとした演出等は、この後の「メタルギアソリッド」や「ときメモドラマシリーズ」等に通じるものがあり、
センス溢れる見せ方をしているんですが、ラストの真相が期待はずれでした。
 これを今からプレイするくらいなら、「メタルギアソリッド」をやった方が良いです。