真・三国無双/PS2
 
 
2000.8.12
 
 日本一三国志のゲームを出しているコーエー(”光栄”の方が格好良い名前だと思うが)の三国志ゲーム。
 魏・呉・蜀それぞれから三人選抜された武将から一人を選び、その武将で三国志の歴史上の戦いを戦い抜いていく3Dアクションゲームです。
 ゲーム画面の基本的なスタイルは、ゼルダの伝説やメタルギアソリッドとほとんど同じですが、このゲームはとにかくスケールが大きい。
 敵の大軍vs味方の大軍、という構図になっているため、画面内に敵兵と味方兵が何十人も入り乱れて戦っていきます。
 さらにゲームフィールド(戦場)も非常に広いため、とてつもない数の兵士が存在する。
 それでいて、ちらつきや途中ローディングは一切無い。
 FFVIIIディスク2終盤・バラムガーデンでのムービーが基本画面になっている、と言えば少しはその凄さが伝わるでしょうか。
 もちろん、ゲームそのものもすごく面白い。
 プレイヤーが操る武将は、張飛・関羽などの皆一騎当千の強者ばかりでとんでもなく強く、雑兵などばったばったと蹴散らすことができてとても気持ちが良い。
 敵武将は結構強く、真面目に戦わなければとても勝てない。
 また、いくら雑兵が弱いとは言え、調子に乗って一人で突出してしまうとたちまち取り囲まれ、あっと言う間に殺されてしまう。
 この辺りのバランス調整が非常に上手く作られていて、大ざっぱに戦うだけのゲームにはなっていません。
 難易度こそ高めですが、決して理不尽に難しいわけではなく、何度も遊べば遊ぶだけ確実に上手くなっていけるタイプの難しさです。
 ストーリーに関しては、まだファーストプレイなのでわかりませんが…多分魏・呉・蜀でそれぞれシナリオが分かれていくんだろうなぁと思います。
 コーエーのPSソフト「三国無双」はバカゲーらしいですが、こちらはそんなこと全くありません。
 PS2創生期のソフトとしてだけではなく、全般的にアクションゲームが不作な近年において素晴らしく優良なアクションゲームです。
 なお、PSゲーム雑誌の本ソフトのレビューを読むと、「一ステージにかかる時間が長いのに途中セーブ出来ないのが難点」とコメントしているものが多いですが、それは例えばFEトラキアで途中セーブが出来ないとかタクティクスオウガで途中セーブが出来ない事を非難するようなもので、的外れとまでは言わなくとも、あんまり的確な判断とは言えないと思いました。