2000.2.23 |
JASTが1/28に発売したエロゲー。
ジャストと言えば、DOSの頃からのユーザーには「天使達の午後」シリーズで有名なソフトハウス。 最近鳴かず飛ばずだったけど、複数ブランド立ち上げて色々やってたんだなぁ。 「天使」シリーズはいい加減打ち切って良いと思うけど、実際やったことはないから何とも言えないな。 んで、本作「Lien 〜おわらないきみのうた〜」ですが。 まだOPイベントを終えたばかりなので突っ込んだ事は言えませんが、かなり良い感じです。 基本的なゲームシステムは「とらいあんぐるハート」シリーズそのままなのですが、とにかくキャラクターと文章のセンスが良い。 ADVタイプのゲームの場合、「文章を読む」と言う作業がゲーム全編に渡って続くわけであり、すなわち「読ませる文章であるか否か」が非常に重要なポイントになるわけですが、その点で言うなら本作品は大合格。 小気味よい文章を読んでいるだけで面白く、キャラクターも魅力的なので、自然と「先の展開を見てみたい」と思わせてくれます。 ネット上での評判も高く、先が楽しみです。 |
2000.2.27 |
楠若葉シナリオと鷹取晶シナリオを終えました。
このゲームは、この手のギャルゲーで大事なツボをキッチリ押さえた上で、従来の物との区別化を計るべくオリジナルの要素を加味することに成功しています。 …と、ちょっと難しい言い回しをしてみましたが、一言で言えば、THやONE・Kanonの模倣作には終わっていない、ということです。 主人公をはじめとする登場人物達全て、恋愛ゲームのキャラクターとしてのステロタイプのようでいて実は違う。 掛け合いを見ているだけで面白く、シナリオも良くできていて、音楽や演出の使いどころもわきまえています。 これでゲームが面白くないわけがない。 システム的な難を言えば、セーブ出来ないシーンが多いこと、音声が小さめなことくらいですが、ゲームをプレイする上でほとんど問題にはなりません。 2000年最初のパソゲーとして是非お薦めしたい一本です。 |
2000.3.6 |
全員分のシナリオを終えました。
CGでまだ埋まっていないものが五枚くらいありますが、シナリオ的にはほぼコンプリート。 でも、このゲーム自体に対してはこれ以上言うことはありません。 上の二日分で言いたいことは全て言ったから。 予想通りのすごく良いゲームでした。 特に晶シナリオと若葉シナリオは甲乙つけがたい素晴らしさ。 18禁ゲームが好きならこれは買いです。 で、今日わざわざここの項目を更新する理由ですが。 シナリオにぐちぐち文句つけるつもりはなかったんですが、楠若葉シナリオに関してだけはちょっと言いたいことがあるので、それを書きます。 当然ネタバレ。 若葉が裏ヒロインだってのは別に良いんです。 シナリオ的にどう見ても若葉が真のメインヒロインっぽいけど、それには文句はない。 クオリティも高いし、実に美しいシナリオ展開でバッチリ魅せてくれる。 特にスタッフロール手前の「贈り物をしよう」のシーン、あのシーンでだけ若葉が志郎を感じられる辺りなんかはかなりグッときた。 思わず、北斗の拳を思い出しました。 聖帝サウザーに殺された南斗五車星の一人、義の星の拳士(名前忘れた)の最期のシーン。 いまわの際になって潰れたはずの目がカッと開き、 「おお、神は最期に一つの奇跡を起こしてくれた……!」と言ってケンシロウの成長した姿を見、そして死んでいくシーン。 あの死に様は熱かったなぁ。 慟哭したよ。 …って、それは良いんです。 んじゃ何が不満なのかと言うと、 なんで写真を使わないの!! ってことです。 若葉は他の三人のシナリオと違い、写真というものをたくさん持っているんだから、それを活かして欲しかった。 「贈り物をしよう」のシーンでも写真取ってるんだし。 ぼく的予想のEDでは、EDの一番最後のCGは、写真のCG(一枚じゃなく、画面を埋め尽くすような形で何枚も描かれている)で終わるか、写真を綴じたアルバムを若葉が見ているCGで終わるに違いないと予想していたのにぃぃぃぃ。 もちろんそのCGは志郎と青葉が写ってるヤツ。 若葉の部屋で、志郎が青葉に羽交い締めにされていた写真なんか良いねぇ。 この手の写真ほど泣ける。 いや、ぼくが泣けるってだけですが。 まぁとにかく。 現状でもバッチリ美しいからそれは良いんだけど、せっかく美味しい小道具として写真があるんだから、それも使って欲しかったってことです。 |