恋ごころ/Windows
 
 
2002.1.7
 
 RAMというビジュアルアーツの一ブランドが出したエロゲ。
 ビジュアルアーツといえば、白面の者に匹敵するバケモノブランド・keyを擁する会社ですね。
 そっちがあまりにもデカすぎて、RAMというブランドを持っていることなんて微塵も知らなかったんですが、こちらのサイトで本ソフトをべた褒めしているので、ちょっとやってみようか、と買ってみました。
 
 
 
 こーやって感想レビュー書いてますが、実はまだ初回プレイを三十分程度やっただけです。
 だから本来ならまだまだ何も言えないはずなんですが、本ソフトは違います。
 このゲームマジでスゲェです。
 テキストやキャラ設定も上手いですが、RAMのサイトのソフト紹介コーナーにあるとおり、キャラのバストショットが時間帯に応じて変わるんですよ。
 昼と夜では光源が違うから、当然キャラクターの陰影の付き方も変わるハズ。
 この、従来のエロゲがカンペキに無視していた物理法則を、本作は再現しているのです。
 たったこれだけのことなのに、実際プレイしてみるとかなり違う。
 凄いよRAM、キャラの陰影を変えるなんて、ぼくには予想もつかなかった。
 これぞプロフェッショナルの仕事ってヤツですね。
 
 
 
 前述の通り、ぼくはまだホンの触り程度しか遊んでいないのですが、この時点でRAMスタッフが本作にかけた意気込みが十分に伝わってきます。
 このソフトは物凄い大傑作である可能性大。
 先を遊ぶのが楽しみな一本です。
 あっ、今もちゃんと「一番萌え度の低いキャラからクリアすべきである」法則は守ってますよ。
 だからルゥとかリリカとかをクリアするのは最後になるだろーなー。
 ま、ぼくは美味しい物はとっておく性格だからいいけど。
 
 
 
 
 余談。
 こーゆー「マイナーだけどトンデモナク面白い物」を見つけた時ほど、ああマイナー好きで良かったなあ、と思う瞬間はありません。
 これぞマイナー道の醍醐味。
 
 
 
 
2002.1.11
 
 TaSくん曰く、このゲームはメジャー入り寸前のマイナーなんだそーで。
 良いゲームだから売れて当然なんだけど、なんか微妙に悔しいぞ。
 
 
 
 現在はサードプレイ、ルゥシナリオを終えたところですが、予想通りメッチャクチャに面白い。
 まあ実際のところ、シアン・フェイユンの二人のシナリオはそこそこの出来だったんですが、ルゥシナリオが凄すぎ。
 演出に凝って凝って凝りまくってます。
 圧巻。
 
 
 
 
2002.1.25

 全キャラクリアしました。
 予想通り、非常に良い出来でした。
 早速褒め称えて絶賛しようと思いましたが、本作の場合、それが大変難しい。
 というのも、本作が良い出来である根拠が、
 
あらゆる面において総合的に良く出来ている
 
というところにあるからです。
 つまり、システム良しシナリオ良しキャラ良しテキスト良し演出良し音楽良し、ということなんですね。
 何も凄い事はしていない、といえばその通りだし、逆に褒めるなら全てを褒めなきゃあならない。
 が、これだけで終わってしまうっては感想ですらないので、ADVの肝であるテキスト・シナリオ・演出についてちょっと触れておきます。
 
 
 
 
 このゲーム、テキストが非常に上手い。
 だから、なんでもない日常シーンの描写が物凄く面白い。
 キャラを生き生きと描けているんですね。
 そのテキストの集合体であるシナリオも、比重の差はあれど、五人ともちゃんと書けている。
 特にルゥシナリオは圧巻。
 終盤の演出はヒキョーなくらいに燃えさせてくれます。
 他にシャオシナリオ・リリカシナリオも比重が高め。
「恋ごころ」っつータイトルの意味がわかるのも、シャオとルゥのシナリオだけです。
 つまり残り二人は比重が低いんですが、ま、しゃーないですね。
 それでもちゃんと楽しめますから。
 
 
 ただし!
 キャラ個別シナリオは面白いのですが、本筋に当たるシナリオは少々お粗末。
 物語の真相は弱いし、伏線を消化しきれていません。
 この部分は、上記「全ての出来が良い」の例外です。
 でもキャラ個別シナリオが十分過ぎるほどに面白いので、許容範囲内。
 トータルすれば「面白いシナリオである」と言えるでしょう。
 なので、このゲームは超お薦めです。
 ルゥシナリオやれば文句言う気失せますよ、きっと。
 
 
 
 
 最後にツッコミ。
 このゲームは中世中国をイメージしていますが、時代考証メチャクチャです。
 でも面白いから許す!
 主人公は師匠のはずなのに、弟子であるヒロイン達に徹底的にコケにされます。
 でも面白いから許す!
 どんなゲームでも、結局は面白ければ何でも許されるんだなあ。
 
 
 
 
2002.2.2
 

 追記。
 このゲームのメインヒロイン・ルゥに関して。
 実はルゥの場合、普通の遊んでいるだけでは、CGの最後の一枚が見られません。
 見るためには、ある特殊なやり方で隠しルートへ進まなければならないのです。
 ぼくはまだこちらを見てなかったので、今日やってみたんですが。
 感想…
 
こんなスゲェ展開を隠しルートにすんなボケェェェェェ!!
 
 いや、隠すだけの意義はありますよ。
 この展開なら、あーゆー条件を設定してるのにも納得いくよ。
 それは間違いないけど、フツーこんな条件気付かねえって。
 オフィシャルHPとかに書いてくれよォ。
 
 
 
 
 前回、伏線が解消されていないと書きましたが、訂正します。
 とある伏線に関しては、もうこれ以上ないってくらい見事なまでに解消されます。
 魂が震えました。
 こっちこそが真のルゥエンディングぢゃないの? ってくらいに。
 と、ゆーわけで。
 元々お薦めでしたが、このルートを見てより一層お薦め度が強くなりました。
 ホント、あんま売れてないっぽいんで、買ってください。お願いします。
 
 
 
 
 注釈:ルゥシナリオ隠しルートへの行き方について。
 シナリオの意義を考えて、ここでは伏せておこうかなとも思いましたが、もう一年以上経ってるから時効でしょうから、以下に書いておきます。
 ただ、ルゥ正規エンドを見てから試したほうが良いですよ。
 
(ネタバレ!)
 PCの日付を12月24日にしてルゥシナリオをクリアすると、エンディングが隠しルートになる。