ジェットでGO!/PS
 
 
2000.6.16
 
 タイトーの超大ヒットゲーム「電車でGO!」の姉妹品。
 操作するのが電車から飛行機に変わったゲームですね。
 
 まず基本となるゲームシステムですが。
「電車でGO!」の方は、プレイヤーが操作することは「加速」「減速」「警笛」くらいしかありませんでしたが、こちらはひと味違います。
 加速と減速は無論のこと、空路にそって飛ぶために十字キーでこまめに微調整を加える必要があります。
 電車の場合は速度と次の駅までの距離さえ見ていれば良かったのが、こちらでは速度・高度・空路を常に気に掛けていなければならないわけです。
 色々忙しく、少々難しいのですが、その分ゲーム性が増しています。
「電車でGO!」のように、ボタンを押して離すだけでクリアできるようなゲームではありません。
 そのおかげで、純粋にゲームとして面白くなりました。
 電車に十字キー操作を盛り込むのはさすがに無理ですからねえ。
 
 次に、飛行機であることの背景の違い。
 電車は陸上を走るから景色が流れて面白いけど、飛行機は空を飛ぶから見える物と言えば雲と青空だけ。
 しかし、その辺はタイトー側もわかっているのか、ゲーム中で最もメインとして遊ぶことになるのが「着陸」モード。
 その名の通り、飛んでいる飛行機を滑走路に着陸させるモードです。
 これがまた難しくて面白い。
 特に夜中に着陸する場合は、
 
真っ暗な夜空の中、計器と空港の明かりだけを頼りに飛行する
 
というメッチャ格好良いシチュエーションで遊べます。
 他にも「離陸」「着陸」だけのモードや、「離陸」「巡航」「着陸」の一連の手順を通して遊べるモードなど色々あるし、リプレイやおまけなども充実しており、ユーザーを飽きさせないために手を尽くしているのがよくわかります。
 
 それから、最後にこのゲームの本質とも言える「ジャンボジェットを操縦する!」というバーチャル的な楽しみ方について。
 この点に関しては、他のどんな飛行機ゲームも多分かなわないと思います。
(ぼくは他にはエースコンバットくらいしか遊んでないので、断言はできません)
 飛行機の操縦以外にも、飛行場の電光掲示板を模した選択画面や各アナウンスなど、かなりセンスの良い演出を見せてくれます。
 特に飛行機好きでなくても、「おおっ、すげぇ!」と唸るでしょう。
 ぼくは唸りました。
 
 このゲーム、面白いか面白くないか人によって真っ二つにわかれると思います。
 ぼくは面白いと思いました。
「電車でGO!」で楽しく遊べる人なら面白いでしょう。
 
 
2000.6.24
 
 前回良いこと書いたので、今回はシビアに書きます。
「飽きないように趣向を凝らしています」と書きましたが、それでもやっぱり飽きます
 基本的に、やることはどのモードでも一緒ですから。
 景色だって変わり映えしないし。
 おまけモードで飛行機の写真やムービー見られるっつっても、飛行機マニアじゃないと大して魅力感じられないだろうし、戦闘機みたいに鋭角的なフォルムが格好良いわけでもないしねぇ。
 今はもうやってません。
 これからも多分やりません。
 だから、自信を持って薦められるソフトじゃないんですが…まー\2000くらいで売ってたら、物は試しで買ってみても良いかも。
 それなりには楽しめます。