●シャーロック・ホームズ
イギリスはロンドン、ベーカー街に住む英国No.1の名探偵。ゲームではあなたがホームズです。
ホームズの事をちゃんと分かってるじゃないですか。
そうそう、ホームズは名探偵なんですよ。
●ワトソン
ホームズの友人であり、名医でもある。パパイヤ団と戦い、傷ついたホームズを治療してくれる。
名探偵のホームズがパパイヤ団と戦って傷つく?
この時点で既にヤバ気な匂いがプンプンしてます。
●ミス・マーガレット
イギリスの名門伯爵令嬢。彼女は英国最大の悪のシンジケート。「パパイヤ団」に誘拐される。
ミス・マーガレットが英国最大の悪のシンジケートで、その彼女がパパイヤ団に誘拐されたんですか?
…いや、誤植なんだろーけどさ、なんでわざわざ「。」をつける。
意味が正反対になっちまうだろーが。
以下しばらく中略。
どーせ大したこと言ってません。
★他にも各都市にスリ、ナイフ、ピストル、カンフーの使い手がホームズの行く手を邪魔する。負けるなガンバレ!
ホームズはいつから肉体派探偵になったんですか?
操作方法。
コントローラーIIは使用しないそうです。
●Aボタン
キック、ジャンプキックをします。
ホームズは剣術をやっていたそうですけど、キックはしないと思うのですが。
●Bボタン
ピストル等のアイテム使用の時に使います。
ピストルは何のために使うんでしょう。
まさか人を撃ったりしないよね。
ホームズが人を射殺するなんてねぇ。
画面の見方。
●エネルギー
パパイヤ団との格闘で負傷するとエネルギーが減ります。
だからホームズは格闘なんかしないんだってば!
●推理力
敵を倒すと推理力が増します。
このゲームでいう所の「敵」とは、モンスターや悪人ではありません。
ロンドン市民です。
民間人をケリ殺すだけで推理力が増すんですか?
なんでそこまでしてホームズを戦わせたがるんだか。
●お金(ポンド)
敵を倒すと一人に30ポンドのお金が入ります。
敵って民間人でしょ?
民間人を殺して金を奪うのは強盗です。
●コンテニューセットの方法
セレクトボタンでコンテニューの所に↑印を移動しAボタンを押します。次に画面に自分のパスワードを入れたらBボタンを押すとゲームがスタートします。
パスワードコンテニュー方式らしいですが、パスワードはどこに行けば教えて貰えるのかは書いていません。
※ときどき画面が、ちらついたり、見えにくくなることがありますが、ゲーム進行上の影響はありません。またファミリーコンピュータ本体およびプログラムの異常でもありませんので、その旨ご了承ください。
ちらつきがあるって分かってるんなら直せよ!
●事件解決のカギは、たくさんアイテムを使い、メッセージをつかむことだ! 推理力を高め旺盛なエネルギーで見事、この事件を解決しミスマーガレットを救い出せ!
アイテムはそこらへんに落ちてるわけではありません。
民家にあったり店で買います。
民家の住人は当然敵です。
メッセージも、敵を蹴り殺した際にのみ得られます。
つまりこの文を意訳すると、
「事件解決のカギは、民間人を蹴り殺しまくって金を貯め、民家に押し入って住人をぶちのめしてアイテムを強奪し、民間人を蹴りまくって推理力を高めつつエネルギーを温存することだ!」
とゆーことです。
最終ぺージ。
●ミス・マーガレットを救って「シャーロック・ホームズ認定証」をもらおう!
トーワチキでは、ファミコン、シャーロック・ホームズ「伯爵令嬢誘拐事件」の発売を記念して、12月、1月、2月中に事件を解決した君達の中から毎月、先着100名にテレホンカード「シャーロック・ホームズ認定証」をあげちゃうのだ! 名誉ある認定証をもらった君は、もうスーパーヒーロー! 頑張ってトライしてくれ!
確かにスーパーヒーローだよな、別の意味で。
このテレカを持ってるヤツがこの世に存在したとしたら、ぼくはそいつを尊敬します。
さらに、マニュアルの裏表紙には驚愕の文字が!
特報!
待望の第2弾!
シャーロック・ホームズ
「PART2」企画中!
(太字部は原文通り)
レビューを面白くするための虚言ではありません。
真面目に書いてあります。
本気かトーワチキ。
まーこのゲームが発売されて今年で13年目だけど、このゲームに続編があるなんて話は聞きませんからねぇ。
多分ジョークなんでしょう。
決して、あんまりにも売れなくてボロボロの評価だったから製作中止にしたなんてことはないでしょう。
繰り返しますが、これは創作ではありません。
事実です。
本当に書いてあります。
発売前の段階で「待望!」なんて文字をつけるあたり、バカゲーテイスト満載で微笑ましいですね。
・大英帝国を闊歩する大強盗! 編
マニュアルを楽しむのはこれくらいにして、早速ゲーム本編のスタートと行きましょう。
まずスタートすると、女っぽいキャラが怪盗二十面相らしきキャラにさらわれるシーンが表示されます。
名門貴族令嬢のくせに身辺警護が一人もいないっつーのはどーゆーことだ。
次のシーン、いきなりホームズがロンドン市街に放り出されます。
無一文で。
どうやらホームズは、ボランティアの名探偵らしいです。
うんうん、良いことだ。
日本の政治家にも見習って欲しい。
ロンドンを行き交う人々に話しかけようにも、「話す」コマンドはありません。
接触したらダメージ。
ロンドン市民は刃の鎧でも装備しているんでしょうか。
やむなく蹴ります。
相手が老人だろうが若人だろうか英国紳士だろうが令嬢だろうが遠慮せずに蹴ります。
蹴らないとこっちがやられます。
どうやらホームズは、キックでしかコミュニケーションがとれない、不器用な生き方しかできない人間のようです。
碇ゲンドウさん(43)に似てますね。
捜査の基本となる、聞き込みの場でもそれは変わりません。
近場の家に入ると住人がうろついています。
トラップである穴のある家に住んでいる住人だけに、ジャンプが得意なようです。
話そうにも「話す」コマンドは無い。
やむなく蹴る。
しかし住人も、自らの住居に攻め込まれると怒るらしく、攻撃力が道での市民とは比べ物になりません。
油断するとたちまち返り討ちに遭います。
住人が近づいてきたら即ケリ。
こんなヤツはホームズじゃない。
中には、家に入った途端「オレハナニモシラン」と言って無理矢理追い出す市民もいます。
しかし、その際にもホームズにダメージを与えてくれます。
強盗をただで帰すほど、ロンドン市民は甘くないようです。
やむなくホームズも、身を守るためにケリまくります。
…ああそうか、ホームズのようなケリの悪魔がうろついているから、ロンドン市民は刃の鎧で武装しているんですね。
なるほどなるほど。
でも、いくら対ケリ強盗とは言え、問答無用で発砲してくるのはやりすぎだと思うけど。
しかも、罪のない市民をケリ殺してまで得た情報がまた役に立たない。
「トリノトブホウコウニ イケバヨイ!」とか「テチョウヲサガシテ メッセージヲキロクシロ!」とか、「1×1=3 ダッケ?」とか…。
そんな遺言で満足かお前ら?
・常人にはクリア不可能! 編
ぼくはまだこのゲームをクリアしてません。
とゆーか、最初の街から進めません。
しかし、それでもこれだけは言えます。
コナン・ドイルがこのゲームをプレイしたら、脳溢血で即死するだろうと。
…ああ、そうか。
まともに勝負したら勝てっこないから本物のホームズとは正反対の捜査をしているんでしょう。
・衝撃の新事実が今白日の下に曝される! 編(1999.5.5加稿)
トーワチキ製作のシャーロックホームズFCソフト、第二弾が発売されていたようです。
実際に実物を目にしたわけではないのですが、「ウル技大全集」とゆー分厚い本(誰しも一度は目にしたことがありますよね?)にて確認しました。
本作「伯爵令嬢誘拐事件」の二年後に発売されたようです。
でも、全く噂になっていないので、実体はまるで掴めません。
まさに幻のソフトです。
永遠に幻のままでいてくれたほうが良かったような気もしますが。
…ということで、情報求ム!
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