ファミコン探偵倶楽部II うしろに立つ少女/SFC
 
 
2000.3.25
 
 ゲーム業界創生期の傑作ADVの一つとして確固たる地位を築いたFCディスクの同名ソフトのSFC移植版。
 移植とは言っても、ニンテンドウパワーのみでの配給ですが。
 ぼくはFCディスク版は未プレイなので、具体的にどこがどう変わったのかはわかりません。
 なので、全くの新作として書いていきます。
 
 まずシステムですが、これはいかにも古いADVという感じそのまま。
 基本的にコマンド総当たりで進めていくので、プレイヤーが実際に推理するシーンなどほとんどありません。
 たまにあってもかなり易しい。
 なので、探偵とは言っても推理ゲームではありません。
 しかし、その分シナリオ・演出は大したもの。
 謎を孕んだストーリー展開はついつい引き込まれ、「うしろに立つ少女」という怪談を上手く盛り込んだことでゲーム全編におどろおどろしい雰囲気が漂っていてかなり怖い。
 特にストーリークライマックス、事件の真相が明らかになるシーンは鳥肌が立つほどのもの凄さ。
 いまだに根強いファンがいるのも頷けます。
 システムに難があるとはいえ、一度は遊んでおく価値のあるゲームでしょう。