みずいろ/Dream Cast
 
 
2002.4.8

 ねこねこソフトのコンシューマ市場への尖兵第一波。
 とは言っても、実際の移植は猫茶・Hunexがやったみたいですが。
 このDC版みずいろ、PCからの移植作ではありますが、色々手が加わっているので、
PC版プレイヤーも買う価値はあります。
 が、ンなこと言うのは無意味な気がするんですよね。
 だいたいにして、DC版みずいろ購入者のうち、PC版未プレイな人って、ニ〜三割程
度だと思う。
 PC版プレイヤーの大半がDC版を買っているよーな気がする。
 だから今更感想レビュー書いてあーだこーだ言っても大した意味はないのですが、まあ
ネタってことで。




 ではまず移植に関しての簡単な感想。 
 PC版のヒロイン五人のシナリオについては、シナリオからえちシーンだけをカットし、
その分新CGを追加する、という極めてオーソドックスな移植となっています。
 何か言うとすれば、日和シナリオの一部の演出がゴージャスになっていて驚いたってく
らい。
 シナリオの流れは全く同じなので、感想もPC版みずいろと同じです。
 一方、新キャラの二人についてですが。
 日和新ルートは、特に言うこたぁ無いです。
 キャラ設定が他ルートとかなり異なるんで新鮮でしたが、シナリオ展開はみずいろらし
いラヴラヴさでした。
 中盤で中だるみする辺りも含め、実にみずいろに相応しいお話。
 しかし、石川冬佳シナリオは一味も二味も違う。
 みずいろのコンセプトは「普通のギャルゲー」ですが、冬佳シナリオは「普通のギャル
ゲー」な展開ではありませんでした。
 銀色テイストが入ってますね。
 だから他キャラのシナリオとは雰囲気が違うのですが、浮いているということは無い。
 むしろ良いアクセントになってます。
 起伏の無いシナリオが多いみずいろに於いて、冬佳シナリオはなかなかに読ませてくれ
ました。
 ぼくはこーゆーモノをみずいろに求めていたんだよ。
 『クリア後のおまけシナリオ』がパワーダウンしてしまっていますが、その分を差し引
いても、PCからの移植モノとしては屈指の出来映えなので、先述の通りこれは買いの一
本でしょう。




 真面目な感想を書いたので、後は与太話を少し。
 日和新ルートについて。
 日和の新立ちキャラを見てのぼくの第一声は、
「アンタ若奥様か!」でした。
 いや、アレは若奥様としか思えない出で立ちですって。
 しかし、「日和ルート」と「日和新ルート」ねえ。
 ウルトラシリーズにおいて、「ウルトラマン」と「帰ってきたウルトラマン」を対比し
て「マン」「新マン」と呼んだものですが、なんか似てる。
 或いは「日和」「NEW日和」とすると、「ガンダム」「νガンダム」って感じですな。
 ガンダムネタなら忘れちゃいけない清香=ガンダムX。




 新キャラ・石川冬佳について。
 この人、月姫のブリュンスタッドにしか見えません。
 あんまりにも似すぎてるから、志貴とブリュンスタッドの恋愛物語と思うこともあった
(いやマジで)。
 このシナリオの健二はなかなかに格好良い。
 他キャラのシナリオでもこれくらい格好良ければねえ(雪希ルートとか)。
 しかし、「ああ、冬佳のえちシーンも欲しかったなあ」と思ってしまうあたり、自分が
骨の髄までエロゲーマーになってしまったことを実感する今日この頃。