2001.09.22
ナムコの人気フライトシミュレーターシリーズ第四弾。
とは言っても3まではPSソフトだったので、PS2では初のエースコンバットです。
四作目ではありますが、ドッグファイト部分の基本システムに関しては今までとほぼ変わるところはありません。
従来どおりの画面構成に操作系統で、敵をロックオンしてミサイルで撃破するというセオリーも踏襲されています。
しかしこれは手を抜いていると考えるのではなく、システムが既に完成されていると解釈するべきです。
前にもゼルダ辺りの話で書きましたが、変にシステムをいじると、やぶへびとなってしまう恐れがあります。
システムの優れた部分をそのまま継承し、「その他の部分」の見せ方を工夫する、というのも続編の作り方の一つ。
それこそがエースコンバットシリーズの魅力なのです。
今作も、3までにはなかった様々な演出が盛り込まれています。
はっきり言ってエースコンバットのシステムが面白いのは当たり前で、今更どこがどう面白いのかなんてことを書くのは時間と容量の無駄なので、そんなことには触れません。
4ならではの要素について書いてみようと思います。
4の大きな特徴としては、ほとんどのミッションが「味方軍vs敵軍」という団体戦になっている点が挙げられます。
前作までは、一応僚機がいたとはいえ、基本的には「プレイヤー機vs敵軍」という個対多の戦いでした。
でも4においてはプレイヤー機はあくまでもISAF空軍の一機であり、ISAF軍の侵攻作戦にあわせて転戦していくわけです。
よって、ミッション中は敵味方の機体が入り乱れて飛び交い、敵方の無線を傍受したりもします。
いかにも「戦争!」という雰囲気が感じられて実に良いです。
注)ISAF:
国際連合みたいなもので、プレイヤーが所属する軍。
プレイヤー機には「メビウス1」というコードネームが与えられる。
また、プレイヤー機にはリボンが描かれているため、敵軍からは「リボン付き」と呼ばれる。
ちなみにISAFとは、端的に言えば多国籍軍である。
でも味方軍はあんまり強くないんで、常にプレイヤー機が先陣を切って敵部隊を潰していかなければならないのですが、その結果プレイヤー機はISAF空軍きってのエースとなります。
ストーリー後半になると、プレイヤー機の戦果は敵味方問わず知れ渡るようになるので、ミッション中の無線で
味方:
「メビウス1がきてくれた! この戦い勝てるぞ!」
「突破口はメビウス1が開いてくれる!」
敵:
「頭のすぐ上をリボン付きが飛んでる!」
「リボン付きを見つけたら優先して落とせ!」
などと言われるようになります。
これはかなり気持ちが良いですよ。
気分はもうシャア・アズナブルです。
またグラフィック描画能力が飛躍的に上がったため、明け方の出撃なら朝陽が眩しかったり、極地方の空にはオーロラが輝いていたり、と背景にもこだわりまくってます。
また戦闘機のジェットエンジン噴射音をリアルに再現するために、航空自衛隊厚木基地で取材をしたそうです。
うーむ、ぼくも一度行ってみたい。
4での目立った変更点はこれくらいですね。
あと追加武装とかミッション中に基地に帰還して弾薬を補充できるとかもありますが、基本的には3までと同じ。
エースコンバットは実際遊んでみないと楽しさがわからないタイプのゲームなので、とにかく一度遊んでみてください。
一度慣れると病みつきになる面白さがありますから。
なお、エースコンバットシリーズをやったことがないという人には、4よりもPS版2の方を薦めます。
こちらはベストで安くなってますし、中古屋でも容易に見つかります。
まず2をやってみて、はまったら4を買うと良いと思いますよ。
余談。
敵機を五機以上撃墜したパイロットはエースの称号で呼ばれますが、この由来は第一次大戦中、フランス空軍が戦意高揚のため、トランプの最高カードにちなんでアス(エース)の称号を与えたことにあります。
その後第二次大戦で多数のエースパイロットが生まれたそうです。
ところで野球でも背番号18をつけるピッチャーはエースと呼ばれますが、こっちの由来は何なんですかね。
背番号18の伝説的なピッチャーでもいたんでしょうか。
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