奈良伝統工芸品

一刀彫
別名奈良人形とも言われ、鎌倉時代に春日大社若宮の祭礼に用いられたのが始まり、江戸末期、一躍芸術品の域までその技術、風格が高められて今日に至っています。
 
赤膚焼(あかはだやき)
近世、大和郡山城主の保護のもと、小堀遠州の指導もあって今日の赤膚焼が生まれました。
遠州七窯の一つとして知られ、萩釉を主体とする茶人好みの陶器として有名です。
 
茶筅(ちゃせん)
室町時代に始まり、江戸時代には幕府、朝廷はもとより諸藩にも献納していたと言われています。
茶道の流派により形が異なるため、一つひとつが手作りで、種類は50種にも及びます。
 
奈良筆・奈良墨
仏教の興隆とともに、唐から製法が伝えられた筆と墨、墨は興福寺の僧が燈明の煤を集めて油煙墨を作り、毛筆は空海が伝えたのが、始まりだと言われています。
 
奈良うちわ・奈良扇子
春日大社の神官が作り始めたと言われる奈良うちわは、正倉院模様や奈良の風物を透かし彫りにした、優雅なうちわです。
又、奈良扇子は、独特の奈良絵を表に印画したものです。
 
古楽面
奈良の古社寺に伝わる伎楽や舞楽、行道、能の古面を室内装飾用に模造したものです。
 
奈良漆器
夜光貝を天平模様に切って、漆を塗り込む螺鈿(らでん)塗が特徴で、手文庫や宝石箱などの高級漆器が主です。
 
奈良晒(ならさらし)
古く天平年間には製法が確立していたと言われ、その後徳川家康に保護奨励され、全国にその名が知られるようになりました。
麻の風合と天平模様が人気です。
 
国晒紙(くすがみ)
大和の手漉和紙として有名な国晒紙は、吉野川の清流に晒された素朴な趣と堅牢な紙質で好評です。
 

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