フォートレスマキシマス


名前 フォートレスマキシマス Fortress Maximus
陣営 サイバトロン
種族 ヘッドマスター・オートボット
変形 マキシマス戦艦
地位 サイバトロンヘッドマスターのリーダー
〜総司令官(3代目)
本体 フォートレス
備考 3代目司令フォートレスの超巨大形態。身長は歴代サイバトロンで第1位。
登場
TF TFM 2010 HM MF TFV TFZ

 サイバトロンの3代目総司令官・フォートレスがマキシマス戦艦とヘッドオン合体して完成する、超巨大戦士。全シリーズを通して登場する全サイバトロン戦士の中で最大の体を持っている。非サイバトロンも加えればユニクロンが最大だが、彼を除けばサイバトロン・デストロン両軍で最も大きいのがフォートレス/グランド両マキシマスである。
 フォートレスマキシマスがトランスフォーマー戦争で初めて姿を現したのは2011年のサンフランシスコでの戦い。宇宙から地球に送り込まれた植物怪獣・ブリダンカを倒すため、フォートレスがビッグモード(フォートレスマキシマスモード)を発動させた。しかしフォートレスは周知の通り筋金入りの平和主義者で、植物怪獣相手にビッグモードになるのをかなり躊躇していた。それは超巨大形態で戦うことによる周囲への危険を鑑みてのことだったろう。ビッグモードはあまりに強力すぎるのだ。
 フォートレスとしては、その宿敵スコルポノックもまた遠からず超巨大ボディを手に入れると観測していたようで、この最悪の事態に対する最後の処置としてビッグモードを温存しておきたかったようである。実際、フォートレスの推測通りスコルポノックは惑星ザラックで「メガザラック」と名付けられた巨大ボディを完成させ、以後両者は数度の対峙をする。しかしそれ以外のときはフォートレスはビッグモードはおろか通常戦闘にさえ姿を見せることはほとんどなかった。そんな彼の振る舞いをロディマスやコンボイと比較して、一軍の司令でありながら戦いの場に立たないのは無責任ではないかという意見もある。しかし、彼は強大すぎる力の危険さを知っていたからこそ、力を持つものの責任として必要最小限の戦いにしか身を投じない選択をしていたのであろう。それはかつて自らが開発したヘッドマスター技術が、非戦闘民タイプのトランスフォーマーに戦闘の力を与えた反面、その力が一部の同胞たち(=スコルポノック一味)の心に横暴と凶暴さを芽生えさせてしまったという自責の念さえうかがえる。
 フォートレスは地球・北極でのメガザラック打倒、デストロン追放の達成を期にサイバトロンのほとんど全軍を宇宙に引き上げさせる。本当ならば少しの駐留軍もあっていいところだが、恐らくこれも力を持つことがかえって争いのもととなることを身をもって知っているフォートレスならではの平和追求なのだろう。
 2011年のヘッドマスター戦争終結後はマスター星やアセニア星から全軍を統括し、宇宙に残留して抵抗を続けるスコルポノック指揮下デストロン軍団と戦っていた。やがて地球を中心とするマスターフォース戦争が勃発するが、その際は彼のクローンと思われるグランドマキシマスを仲介として地球サイバトロン軍に支援をおこなっていた。マスターフォース戦争終了後、サイバトロンは宇宙平和連合に組織を改編するが、それまでサイバトロンの全軍司令を務めていたのはフォートレスマキシマスであろう。改編後の初代司令官は言うまでもなくスターセイバーである。
 メカとしてのフォートレスマキシマスは、先に述べたように体の巨大さが最大の特徴である。しかしながら、その巨大モードに変形するためにはおびただしい量のエネルギーが必要になる。ビッグモードになるための条件は、1)フォートレスのマスターエナジー(ヘッドオン後胸に表示される知力・体力・スピードの3要素)が全てMAXになっていること、2)マスターソードにプラズマエネルギーが充填されていること、の2つである。メガザラックの火星爆破作戦では、ビッグモードになろうとして艦橋から飛び出したフォートレスに対しプラズマエネルギー爆弾が発射され、フォートレスがその効力をマスターソードで相殺したためエネルギーを失い、変形を阻止されたというケースも記録されている。この戦いでは火星が爆発する際にマキシマス戦艦が爆発よりプラズマエネルギーを吸収、ビッグモードを発動して窮地を脱している。