小品盆栽・高級小鉢
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盆栽へのいざない


盆栽」という言葉を知らない人はまずいないでしょう。「おじいさんが庭でハサミを片手に鉢に植えられた松とにらめっこ」なんていう図柄が頭に浮かぶ人が多いのではないでしょうか。
では、
「盆栽とは?」と聞かれて答えられる人は何人いるでしょう。そうはいないと思います。しかし、緑豊かな自然を求める風潮が強まる昨今、手軽に楽しめ、長く付き合える「盆栽」は、今や年寄りの趣味にとどまらず、若者や女性にも愛好家が増え、さらに海外でも「BONSAI」は「柔道(JUDO)」に次いで最もポピュラーな日本語として認知される程盛んです。
電気製品ゲーム機漫画カラオケも悪いとは思いませんが、日本が誇れる数少ない伝統文化である「盆栽」をもっと多くの日本人に知ってもらい、代々伝えていきたいと願うばかりです。


盆栽」の定義については諸説ありますが、一言で言えば、鉢(盆)の中で自然の大木を思わせる古さ、雄大さ、美しさを凝縮して表現した樹木といえるでしょう。
盆栽と言えば「松」が有名ですが、松にも黒松・赤松・五葉松・錦松・落葉松などいろいろな種類の松が盆栽に仕立てられており、紅葉の美しいモミジや楓、それに欅・ブナ・椿などの雑木はもちろん、桜や梅などの花物や林檎・柿・梨などの実物も盆栽に仕立てられています。それぞれ四季折々の見所があり、一年中楽しめます
盆栽は、日々の培養・管理と手入れが重要であり、これ如何で良くも悪くもなります。
手入れも植替え、芽摘み、剪定、針金かけなど一年を通して楽しめます。
「盆栽は難しい。」「手入れのしかたがわからない。」などと思っている方も多いでしょう。当園では毎月一回講習会を実施していますし、他の園でも講習を行っているところはたくさんありますので、そういう場に参加すればすぐ覚えられますし、決して難しいものではありません。また有料ですが、頼めば手入れもやってくれますから、最初は依頼するのもいいでしょう。
何といっても緑に囲まれ、身体(手先)を使う、こんな健康的な趣味は他になかなかないと思いませんか。
「盆栽なんて年をとって身体が動かなくなって他に趣味がなかったらはじめるよ。」なんて思っている人も多いでしょうが、ちょっと待ってください。
盆栽が本当によくなる(見た目にもすばらしく、また価値が出てくる)にはかなり年数がかかります。やはり同じ手入れをするのであれば、よくしたいと思うのが人情。実際、今盆栽をやっている年配の方から「もっと若いうちに始めていればよかった。」とこぼされるのをよく耳にしますし、また趣味者の中には若木を買って何年も持ち込み、よく作をのせて、買った時より高く下取ってもらい、さらにいい盆栽を購入されている方もいらっしゃいます。これこそ金が出ていくばかりの他の趣味にはない、盆栽の醍醐味のひとつといっていいでしょう。


「百聞は一見に如かず。」という諺がありますが、盆栽もあれこれ私が説明するよりも、まずは実際に見ていただくのが早道かと思います。当ホームページにもいくつかの主な盆栽展の案内を載せていますので、皆様お誘い合わせの上、一度ご覧になってみてください。
各展示会では即売コーナーも併設されておりますので、試しに1本買って帰られるのはいかがでしょう?きっとあなたもその日から
盆栽に夢中になるかもしれません。


ここ数年、
ガーデニングがブームです。ご存知のとおり、色とりどりの花を鉢や籠などに寄せ植えして庭やベランダに飾って楽しむというものです。それと時をほぼ同じくして盆栽界でも小品盆栽豆盆栽ミニ盆栽)の人気が年々高まっています。人より長生きする、樹高二十センチ足らずの掌に乗るサイズでかわいらしく、それでいて四季折々の風情を見せてくれるところが受けているようです。これは環境(グリーン=草木)への関心の高まり、最近の日本の住宅事情(マンションの増加で置き場が狭い)により、小品盆栽が脚光を浴びているのだと思います。我々業界人としてはうれしい限りですが、 小品盆栽を正しく理解されていない方が多いのもまた事実です。
「盆栽は値段が高い」とよく言われます。でもちょっと待ってください。花や野菜は早くて1年、長くても数年でできますが、盆栽は何年、何十年と培養されてきているものがほとんどです。毎日の水かけ、手入れ、植替えをされてきたからこそ、今の姿があるわけで、急にできたものではありません。これを単純計算すると、とてつもない費用です。また、もし他に欲しい盆栽と出会い、今まで持っていた盆栽を手放したい場合、その後の樹の状態によりますが、買った値段の何割かで買い取ってもらえます。こんな趣味は他にはそうはないでしょう。価値尺度の問題なので、安い高いは云々言えませんが、とてもお買い得だと思います。
また
「盆栽は管理が大変だから」とも言われます。確かに鉢の中の限られた土だけで生きているわけですから、毎日の水かけは欠かせません。しかし、これさえしっかりしていれば何年も楽しめます。手入れの仕方を少しずつ覚えれば樹も年々良くなってくれます。やってみるとホント楽しいですよ。わからないことがあれば、盆栽園で教えてくれますし、手入れ方法を書いた本やビデオも市販されています。


皆さんご存知のとおり、ここ数年で
インターネット人口は飛躍的に伸びています。
そしてネット上でも
盆栽のページがかなり増えました。
当園も時代に乗り遅れないようにと7年ほど前からホームページを開設していますが、ネット上の画像で
盆栽のよさを伝えるのはやはり難しいと言わざるを得ません。枝ぶりや幹肌の古さ、時代ののった鉢の渋さなど、盆栽の見所がいまひとつ伝わらないのです。やはり盆栽は実物を見ないと本当のよさは実感できないでしょう。
しかし、
盆栽をより多くの人に知ってもらうための道具としてインターネットの価値は非常に高いと思います。わざわざ店や展示会場に足を運ばなくても自宅にいながら目にすることができるわけですから...
話がちょっとそれましたが、ネット上ではもちろん海外のホームページにもつながるわけで、「
bonsai」で検索するとたくさんのページがあることがわかります。皆さんも一度見てみてください。盆栽ってこんなにメジャーだっけ?と思われることでしょう。アメリカの大統領 が日本の首相盆栽をプレゼントする時代ですから、そう驚くことでもないのかもしれませんね。
最近では情報誌一般雑誌にも取り上げられるようになり、またドラマ映画でも盆栽が使われるようになってきており、 盆栽をやっている者としては嬉しい限りです。そして一人でも多くの方がこの誌面をきっかけに盆栽の世界に入ってきて、そのよさを実感していただければ、と思います。将棋囲碁ゴルフといった年配の方が夢中になる趣味は奥が深いと言われますが、盆栽もまたしかりです。
皆さんも是非始めてみては如何でしょう。ひとりでも多くの方に
盆栽を知っていただきたいと心より願っております。

 

広樹園  桝見 朋広

 


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