旧田辺邸移築再生保存調査・設計

 

拡大画像

旧田辺邸は、明治41年、住友家に仕える田辺家の邸宅として野口孫市の設計によって建築された。先の阪神淡路大震災によって大きな損壊を受け、解体される予定になっていたが、文化的価値の高い建物であり、1997年、関係者の努力によって「武田薬品京都薬用植物園」に移築され、薬用植物の資料館として活用されることになった。
 民間から民間へ建物が受け継がれる例は非常に少なく、そういう意味でも文化的価値の高い事業と思われる。実測調査及び、現況図作成と実施設計に関わる。
 内装材の多くは既存建物の部材を再生することができたが、構造は既存に準じつつも、現在の建築基準法に適合するよう全面的に新しくしている。

>再生実績2へ戻る